3月20日に予定されている台湾の総統選挙。その行方を左右すると見られ、大きな関心が集まっているのが同時に実施される住民投票である。「中国のミサイルに対する防衛能力を強化することの是非」、「中国との対話システムの必要性の是非」の二つ問うものだが、政治的な課題について台湾住民が自ら下す初めての意思決定となる。しかしこれが激しい議論を引き起こしている。中国は、台湾独立につながると非難、アメリカも不支持を表明している。台湾野党・国民党も、陳水扁批判を強めてきたものの、ここにきて選挙を意識し、台湾自立をアピールする住民投票そのものへの攻撃は避けるようになっている。住民投票をめぐる激しい駆け引き、そして台湾住民の揺れる現状を選挙直前に伝える。
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