アテネ五輪の切符を劇的な勝利でもぎ取ったサッカー五輪代表。「ジーコ・ジャパン」の不調を後目に、23歳以下で構成されるチームは試合ごとに力を上げていった。
中田・中村・稲本・小野などスター選手揃いだったシドニーに比べ、「谷間の世代」と呼ばれてきたチームをアジア最強に仕上げたのは、2年前就任した山本昌邦監督の意識改革と、18歳のストライカー平山相太の加入。選手間のコミュニケーションを重視し、「4mの壁を6人で上る練習」などサッカー以外のユニークなトレーニングを導入し、コンビネーションを高めた山本監督。
身長190センチの平山にボールを集める速攻も、最終予選の随所で見られ、決定力不足が解消された。ユニークな指導と新戦力加入で生まれ変わったサッカー五輪代表を描く。
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