平成9年、“酒鬼薔薇聖斗”と名乗り小学生2人を殺害、3人に大けがを負わせた当時14歳の少年が、収容されていた医療少年院を仮退院した。6年に及ぶ更生教育の詳細を、審判を担当し、その後も毎年面会してきた神戸家庭裁判所の井垣康弘裁判官が、初めてインタビューで語った。少年の更生のためには一定の情報公開が必要との判断からである。井垣裁判官によると犯行要因とされた「性的サディズム」や「母親をはじめとする対人関係の歪み」は見られなくなり、「一生かけて償いたい」などと謝罪の気持ちを話すようになったという。少年法改正のきっかけにもなった衝撃的な事件から6年9カ月、少年はどんな教育を受けどう変わったのか、一方で今回の仮退院を被害者遺族はどう受け止めているのか伝える。
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