苦境に立つ企業や商店街が、再生の切り札として「地域に住むお年寄り」に目を向け始めている。
福岡市のある商店街は、若者向けに改装して大失敗、大きく客足を落としていた。そこで逆に地域に多い高齢者をターゲットにして、整体や針灸の病院を誘致。梅干屋や有機野菜の店を開き、大きな字の値札や少量での販売などお年寄り向けの工夫を凝らすことで、活気を取り戻しつつある。過疎が進む長野県小川村では、地元のおばあちゃんが作る「おやき」が年商7億円を稼ぎ出す。働きたい時に働き、昼寝もおしゃべりも自由。お年寄りに生きがいを、と始めた事業が、いつの間にか村の主力産業になってしまった。
お年寄りに歩調を合わせ、身の丈にあわせた”のんびり、ほどほど再生”の取り組みを伝える。
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