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この年の出来事
アテネ五輪では、男子体操団体をはじめ、16の金メダルを獲得。プロ野球界では史上初のスト、楽天球団誕生とニュースが続きました。度重なる台風上陸や新潟中越地震など災害も。「冬のソナタ」ヒットに代表される韓流ブームが話題になりました。

2004年 8月

新しい記録から見る
2004年8月31日(火)

見過ごされた危機 ~検証・美浜原発事故~

作業員5人が死亡する日本の原発史上最悪となった関西電力美浜原発の蒸気噴出事故。破損した配管は、昭和51年の運転開始以来、一度も点検されていなかった。現在、電力の2割近くを原子力に頼っている日本。施設の老朽化が進み、今、新たな建設が困難な中、寿命を60年に延ばす”長寿命化構想”が進められている。 一方、電力自由化などで運転コストが重視され、年に一度の定期検査の時間短縮 ...

2004年8月5日(木)

危機に立つヒロシマ ~被爆体験は継承できるか~

被爆から59年目の広島はいま、焦りの中にある。昨夏の平和公園の折り鶴が燃やされた事件に続き、原爆ドームへの落書きや不法侵入といった事件が相次いでいる。折り鶴を燃やした学生が在籍する関西の大学では、学生たちの多くが被爆の痛みを理解できないことに驚き、外部の講師や被爆者を招いて、「平和学」講座を始めた。しかしその思いは必ずしも若者たちに届いていない。被爆者を中心に危機感が ...

2004年8月4日(水)

終わりなき核被害 ~50年目のビキニ事件~

1954年、太平洋マーシャル諸島でアメリカが行った水爆”ブラボー”の実験は、島民と海上に居合わせた日本漁船・第五福竜丸乗組員に、死の灰による被爆を引き起こした。広島、長崎から9年、この被爆は現地マーシャルや日本国内に大きな衝撃を与え、その後の本格的な反核運動を生み出す契機となった。 あれから50年、関係者の半数が亡くなった今も、両地域の生存者は後遺症に苦しみ、補償問 ...

2004年8月3日(火)

見直される牛肉のBSE対策

日本でBSE感染牛が出て3年、その対策が今大きく見直されようとしている。今月、国の食品安全委員会が「全頭検査」について、若い牛では病原体プリオンを検出できず、限界があるとする報告書案を示した。 BSE研究が進む海外、例えばイギリスの研究機関でもこの夏、プリオンは牛の生後6ヶ月で早くも腸の一部に蓄積されていくというメカニズムが12年に及ぶ実験で明らかになり、脳を調べる ...

2004年8月2日(月)

揺らぐ“中立” 赤十字とアメリカ

戦時の捕虜などに対する人道的な扱いを定めたジュネーブ条約。このジュネーブ条約を法的根拠に、世界中での活動が保証されてきたのが赤十字国際委員会(ICRC)である。 しかし「テロとの戦い」が、その根底を揺すぶっている。アメリカは、グアンタナモ海軍基地に収容しているアルカイダ戦闘員はジュネーブ条約適用外であると主張してきた。さらにイラクのアブグレイブ収容所のイラク人虐待を ...