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この年の出来事
京都大学の山中伸弥教授がノーベル生理学・医学賞を受賞。受賞直後の山中教授に受賞への思いと今後について聞きました。また、高速ツアーバス事故や笹子トンネル事故、気象災害、高齢社会を取り巻く医療の最前線などを伝えました。

2012年 1月

新しい記録から見る
2012年1月31日(火)

あなたの自宅をホスピスに ~地域で支える最期~

団塊の世代の高齢化が始まり急速に多死社会を迎える日本。人生の最期をどう迎えるか。在宅医療の普及を進めてきた国は、いま「地域包括ケア」実現に力を入れる。医師と訪問看護、介護などが緊密に連携し終末期の患者でも在宅で24時間支える仕組みだ。そのモデルともいえる取り組みを東京小平市で進めてきたのが山崎章郎医師。ベストセラー「病院で死ぬということ」を書いたホスピス医療の第一人者 ...

2012年1月30日(月)

“和の心”を輸出せよ ~世界に広がるBONSAI~

いま、日本からの輸出が5年前の4倍と急増している産品がある。海外でブームとなっている盆栽(BONSAI)だ。去年11月に高松で行われた盆栽の世界大会では、海外の愛好家やバイヤー1千人が、競うように本場の盆栽を買い求めるほど。いち早く盆栽が伝わったイタリア・ミラノでは、年商3億円を誇る販売業者も登場。「盆栽大学」という市民講座を開くまでにいたっている。そうしたなか、高松 ...

2012年1月26日(木)

日本メーカー テレビ復活のカギは

かつて「家電王国」と呼ばれ、日本の象徴だったテレビが今、厳しい状況に置かれている。画質などの微妙な調整を必要としたブラウン管TVと異なり、薄型TVでは液晶パネル等と基板を組み合わせるなど製造工程が簡易化。低価格・大量生産を実現した韓国メーカーが台頭している。韓国メーカーの戦略と、価格競争とは一線を画し、新市場開拓を目指す日本メーカーの動きを追う。

2012年1月25日(水)

ゲームが未来を救う!? ~広がるゲーミフィケーション~

人々を楽しませ、夢中にさせるゲームの手法やノウハウを“ゲーム以外”の分野に活用していこうという動きが、急速に拡がっている。その名も“ゲーミフィケーション”。若者の車離れにあえぐ自動車業界では、運転技術を採点し、ドライバー同士で競わせる機能を搭載した新型車が登場。ゲーム的な手法の導入は、外食・旅行・小売りなど他の業種にも拡大し、2014年には世界のグローバル企業の70% ...

2012年1月24日(火)

なぜ家族まで ~検証・長崎ストーカー殺人~

先月、長崎県西海市で23才の女性の母親と祖母の二人が殺害された事件。逮捕された27才の男は、千葉県の女性の家に居座り、日常的に暴力を繰り返していた。女性の父親から相談をうけた警察は、男に事情聴取や警告を行っていたが、男は女性から引き離された事を機に、ストーカー行為を行い、最後には家族の殺害に及んだ。その後の取材から、警察の対応には、男女間の暴力事案に対する処理のスピー ...

2012年1月23日(月)

原発賠償 遠い生活再建

東京電力福島第一原発事故の損害賠償。手続きの開始から4か月、被害者からは東京電力の賠償が十分ではなく、生活再建ができないという声が高まっている。「土地や自宅の賠償が保留され新しい家が買えない」「働くとその利益分、賠償金が減額される」など様々な不満が浮かび上がる。そうした中、注目されるのが国の「原子力損害賠償紛争解決センター」。第三者の弁護士が被害者の個別事情に応じて賠 ...

2012年1月19日(木)

予測できなかった超巨大地震 苦悩する地震学者たち

『地震学は敗北した』。東日本大震災発生後、はじめて開かれた10月の日本地震学会のシンポジウムは、異例の“敗北宣言”で幕を開けた。世界最高水準を自負してきた日本の地震学は、なぜマグニチュード9.0の大地震を予測できなかったのか。研究者に動揺が広がっている。阪神・淡路大震災の後、大地震の長期予測に向け、力が注がれた地震のメカニズム研究。大陸の下に潜り込むプレート境界面にあ ...

2012年1月18日(水)

歯科インプラント トラブル急増の理由

自分の歯のようにしっかりかめるように画期的な治療法として、歯が抜けた人の1割に普及しているという歯科インプラント。ところが、顎の骨に金属の土台を埋め込む手術をする際、歯科医師のミスや技量不足のために大量出血したり、麻痺が残ったりするトラブルが相次いでおり、死亡事故も起きた。国民生活センターは5年間で2000件の相談が寄せられたとして、先月、行政や医師会などに早急な対策 ...

2012年1月17日(火)

子どもが語る大震災(2) ぼくらは大津波を生きた

釜石市沿岸部にある釜石小学校。3月11日、年度末の短縮授業で児童はいつもより早く下校し、家でゲームをしたり、友だちと遊んだりするなど、大人の管理下を離れて自由な時間を過ごしていた。大津波にのまれる町を目撃した親や教師たちは、「子どもたちはもうだめ・・・」と覚悟を決めた。しかし子どもたちは大人の予想をはるかにこえる行動をとっていた。防災学習の知識をいかし自力で安全な場所 ...

2012年1月16日(月)

子どもが語る大震災(1) 高校生が伝える福島

東日本大震災で被災した状況を自ら記録し続けている高校生たちがいる。福島県立原町高校放送部の生徒たちだ。原町高校は福島第一原発から30キロ圏内の南相馬市にあり、震災直後から学校は閉鎖。5月に2か所の「サテライト校」に分かれ授業は再開したが、転校を余儀なくされた生徒も全校の半数に及ぶ。放送部の2年生7人は震災と原発事故に翻弄される自分や家族の姿を記録。ドキュメンタリー作品 ...

2012年1月12日(木)

“無縁老人”をどう支えるのか ~生活保護急増の中で~

去年11月、東京・新宿の路地裏にある木造アパートが火災で全焼。住人のうち、5人の高齢者が焼死。しかし、遺骨を引き取る人も現れないまま、山梨の無縁墓地へ葬られていった。そのアパートは「福祉アパート」といわれる“身元保証人なし”の生活保護受給者専用の住まいだった。命が助かった住民を取材していくと、「生活保護・独り暮らし」の高齢者が急増し、支援が行き届かず孤立を深めている実 ...

2012年1月11日(水)

時代劇 危機一髪 ~伝承の技は守れるか~

42年続いた「水戸黄門」が最終回を迎え民放の連続時代劇のほとんどが姿を消すなど、時代劇はいま、その制作技術の伝承にあたって、危機に直面している。特に、かつて「東洋のハリウッド」と呼ばれた京都太秦では、「時代」を再現する技を持つ衣裳や結髪、美術、殺陣など、100年かけて練り上げられた職人技が消えようとしているのだ。京都府などは、この事態は映画産業の衰退だけでなく、日本文 ...

2012年1月10日(火)

2012年 岐路に立つ世界経済

ヨーロッパの国々を脅かす国債危機「ソブリン・クライシス」。そして野火のように広がるアメリカのデモ「ウォール街を占拠せよ」。そして日本はその二つの危機に挟まれて記録的な円高に見舞われている。背景にあるのは、“自由”な金融市場で広がる“マネー”。時として制御を失い、リーマン・ショックによる金融機関の破たんのみならず、国家を揺るがす事態を引き起こすパワーを持つに至った。世界 ...