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この年の出来事
アテネ五輪では、男子体操団体をはじめ、16の金メダルを獲得。プロ野球界では史上初のスト、楽天球団誕生とニュースが続きました。度重なる台風上陸や新潟中越地震など災害も。「冬のソナタ」ヒットに代表される韓流ブームが話題になりました。

2004年 4月

新しい記録から見る
2004年4月29日(木)

犯罪急増 どう守る子どもの安全

今、子どもが路上で襲われたり、連れ去られそうになる事件が全国で相次いでいる。6歳から12歳の子どもを狙った連れ去り事件は去年1年間で109件にのぼり、年々増加する傾向にある。 新学期に当たって防犯ブザーを配るなどの取り組みが各地の学校で広がり、親の中には子ども専門の警備会社を利用する人まで現れている。地域では、住民が子どもたちと共に危険な場所を回って防犯マップを作っ ...

2004年4月28日(水)

攻防 年金改革法案

今、国会では、年金改革を巡る与野党の攻防が大詰めを迎えている。 政府は、現在の制度の枠組みを維持した上で、将来の保険料の上限と給付の下限を明示した改革案を国会に提出。与党は、今国会で成立を図る方針だ。 これに対し、野党の民主党は、国民年金や厚生年金などを一元化する対案をまとめた上で、政府案の廃案を目指してきた。 夏の参議院選挙を睨んで繰り広げられる攻防の舞台裏を ...

2004年4月27日(火)

少年犯罪 遺族たちの訴え

神戸小学生連続殺傷事件を起こした元少年の仮退院に際し、法務省は遺族の土師守さんの訴えに応じて初めて仮退院の時期と居住先を知らせた。異例の対応を実現させたのは犯罪被害者の権利がほとんど認められていない少年司法制度の問題を訴え続けた土師さん自身だった。 一方、民事裁判を通じて「少年司法の壁」を乗り越えようとしてきた遺族もいる。息子を暴行し死に至らしめた加害少年に対し、法 ...

2004年4月26日(月)

地方文化に新しい風 ~始まった市民と行政の挑戦~

80年代以降建設が相次いだ全国の文化施設が運営の危機に直面している。 ホール施設の稼働日数が年々減少するなど市民の利用が進まない一方で、維持管理費が自治体の大きな負担となっているためだ。その中で、市民に利用されることを主眼とした、地方の文化行政の見直しが始まった。愛知県武豊町ではホールの設計から運営業務にまで市民が参加、大阪市では芸術家と市民が触れ合い文化振興につな ...

2004年4月22日(木)

ソメイヨシノを救え

日本全国の桜の名所に植えられている桜の8割を占めるソメイヨシノが危機に瀕している。 多くが昭和天皇の即位の時や、戦後すぐ復興のシンボルとして植樹されたもので、樹齢が50年を越えたことが大きな原因。また、もともと野生品種ではなく交配によって誕生した「クローン植物」であるため、遺伝子の多様性が少なく病気に弱いことも最近の研究で分かってきた。 全国100ヶ所の名所のうち ...

2004年4月21日(水)

急増するワンルームマンション ~町のきずなは作れるか~

都内で年間7000戸、10年前と比べ5倍以上のペースで増えるワンルームマンションが、問題となっている。 投資用として売買されたり、住民票も移さない単身者の入居が多いため、ゴミ出しや自治会への加入を巡ってトラブルが絶えず、「町の姿が変わってしまう」などと住民たちの反発は強い。6月から一戸あたり50万円を課税してワンルームマンション建設の抑制を図ろうとする豊島区を始め、 ...

2004年4月20日(火)

ロシアはどう動く ~ロシュコフ新駐日大使に聞く~

大統領選挙に圧勝し、政権基盤を固めたロシア・プーチン大統領が、新しい駐日大使に任命したアレクサンドル・ロシュコフ氏。 これまで外務次官として対日政策を立案し、北朝鮮の核開発問題では、キム・ジョンイル総書記と交渉を行なった大物外交官である。停滞している領土交渉で、プーチン政権が模索する「新しいアプローチ」とは何か。領土問題に端を発する両国民の間のしこりをどう解消してい ...

2004年4月19日(月)

混迷イラク 行き詰まった占領統治

日本人の人質は解放されたが、イタリア人の人質が殺害されるなど外国人の拘束が相次ぐイラク。 ファルージャではスンニ派、ナジャフではシーア派との対峙が続くなど混迷が深まる中、ブッシュ大統領は、6月の主権移譲の受け皿となる暫定政権作りを国連主導で進める方針を打ち出した。アメリカの真意は? 人質事件が続発する中、イラクに部隊を派遣している各国は対応は?  人質事件の犯行グ ...

2004年4月15日(木)

少年たちへの訴え ~医療少年院・更生への試み~

殺人や傷害致死など重大な罪を犯し、心身に著しい障害がある少年たちを更生させることを目的とする医療少年院。神戸の少年Aの事件を契機に、その矯正には特別の処遇を施そうとしてきた。 更生への有力な手立てがない中、京都医療少年院では、試行錯誤を繰り返し犯罪被害者家族の話を聞くことを始めた。2月に講演したのは埼玉県の飯島京子さん(47)。5年前、長男(当時15歳)を地元の少年 ...

2004年4月14日(水)

“アメリカの誤算” ~テッド・コペルが語るイラク~

駐留する外国軍とスンニ派およびシーア派との衝突で一層混迷を深めているイラク情勢。自ら度々イラクを訪れてきた米3大ネットワーク夜の看板番組のキャスター、テッド・コペル氏へのインタビューを中心に、なぜアメリカ主導の暫定行政当局による統治がうまく行かないのか、アメリカの「誤算」に迫る。 「ナイトライン」アンカーマンを20年以上務めてきたコペル氏は、去年3月クェートからバグ ...

2004年4月13日(火)

大統領は信任されるか ~韓国総選挙~

韓国憲政史上初めての弾劾訴追案可決によって辞任の危機に立たされたノムヒョン大統領。あれから1ヶ月、大統領の進退をかけた注目の総選挙が15日に実施される。 選挙は、大統領を支える少数与党・ウリ党と巨大野党・ハンナラ党の一騎打ちの様相を見せているが、今のところ野党が仕掛けた弾劾は、むしろ与党側に有利に働いている。弾劾が政界混乱を招いたとして、批判が高まる野党側は防戦に立 ...

2004年4月12日(月)

イラクで今何が ~日本人人質事件~

イラクで起きた日本人人質事件。人質となった3人や犯人グループについての新たな情報や事件の背景について伝える。 イラクで外国人の誘拐が相次いでいる背景には占領統治に対する反発があると見られている。3月末、中部ファルージャで米民間人4人が殺害された事件以降、米軍は街の封鎖・モスクへの攻撃など掃討作戦を強化、それを受けイラク全土で反米感情がこれまでになく高まっている。 ...

2004年4月8日(木)

企業を脅かすネットのうわさ ~佐賀銀行 取り付け騒ぎ~

去年12月25日、「佐賀銀行が倒産する」といううわさが広まり、500億円もの預金が引き出される取り付け騒ぎが起きた。警察の調べや関係者の証言から、携帯電話のメールなどが使われ、わずか1日のうちにうわさは広まったと見られている。 携帯メールやホームページの「掲示板」などで大量のうわさがやりとりされるネット社会。佐賀銀行だけにとどまらず、「株が管理銘柄に」「製品に猛毒の ...

2004年4月7日(水)

揺れる病院 ~医師引き揚げの波紋~

4月1日に始まった新たな研修医制度が、特に地方病院における医師不足に拍車をかけている。 これまでの大学病院医局での診察や検査という「実践的な研修」に代わって、今後は一般病院などでの「臨床研修」を2年間受けることになる。 大学病院は研修医が大幅に減ることから、地域の「関連病院」に派遣していた医師の引き揚げを始めた。研修医の数が1割に減った岐阜大学病院や、三重大学病院 ...

2004年4月6日(火)

狙われる個人情報 ~売買ルートを追え~

企業から個人情報の大量流出が相次いでいる。 過去最大450万人の顧客情報が漏洩したヤフーBBの運営会社では、個人情報の管理体制に甘さがあったことが関係者の証言などから明らかになってきた。 三洋信販のケースでは、流出した大量の個人情報が「名簿屋」の闇市場に出回り「架空請求」という二次被害を生んでいることが、NHKの取材で初めて浮き彫りになってきた。 企業の情報管理 ...

2004年4月5日(月)

“老いて恋をする”

恋愛や結婚を望む単身高齢者が増えている。 婚姻届を出した65歳以上の人の数はこの10年間で1.6倍に急増、60~79歳の独身者を対象に行われた調査でも3人に1人が”現在交際中”と答えている。 こうした中、高齢者に異性を紹介する団体には入会希望者が殺到し、老人ホームの中には高齢者の恋愛を積極的に認めるところも出てきている。高まりを見せる高齢者の恋愛・結婚願望、その背 ...

2004年4月1日(木)

ヤシン暗殺はなぜ? ~緊迫パレスチナ~

3月22日、ハマスの精神的指導者ヤシン師がイスラエル軍に殺害され、中東情勢はこれまでにない泥沼の様相を見せ始めている。ヤシン師を失ったハマスが報復を強く叫ぶ背景には、「テロ組織の指導者」とイスラエル側から名指しされたヤシン師が、広くパレスチナ人から信頼を集める存在だったという事実がある。 一方、ヤシン師暗殺に踏み出したイスラエルは、今回の強行をパレスチナに対する「分 ...