「女性の活躍」が掲げられるなかでの統一地方選挙。諸外国と比べ圧倒的に低い女性議員比率がどこまで上がるかが焦点の一つだが、道府県議選では定数の1割に満たない結果となるなど、長年男性中心だった政治の世界への進出は容易ではない。「女性が政治をしなくても…」と親や友人にも立候補を反対される現実。子育てしながらの選挙運動。各地の戦いからは女性ならではの壁が見える。一方、すでに女性議員が増えた町では、主婦目線で財政の無駄を見直したり、投票率が上がったりするなどの効果も現れている。今後、女性の政治参加を進めるには何が必要か。議員の4割ほどが女性のスウェーデンでは政治を特別視しない風土がある。背景にあるのは選挙について詳しく教える学校教育。民主主義の基本を学ぶことが、性別にとらわれない政治参加につながっている。私たちと政治との関係はどうあるべきか、女性議員の姿を通して考える。
みんなのコメント