今後10年で50兆円が投入される中国の水市場。命の糧となる飲み水や経済発展を支える産業用水、膨大な下水の処理などが国家の喫緊の課題となり、世界の企業が続々と参入。今や中国は21世紀の水ビジネスの主導権を争う戦場と化している。こうした中、大阪の中小企業は汚泥処理技術や浄化膜技術などを持つ他企業と4社連合を組み、上下水道施設を丸ごと受注しようと、中国政府高官との直接交渉に乗り出した。さらに、ビジネスとは縁のなかった地方自治体までが、長年蓄積してきた上下水道管理の技術とノウハウを武器に、中国に打って出ようと動き始めた。番組では、日本の主軸輸出産業と目される水ビジネスの熾烈な国際競争の実態を中国で取材。ビジネス展開の壁と突破口を明らかにするとともに“社会問題解決型テクノロジー”という技術立国・日本の新たな鉱脈の可能性をさぐる。
みんなのコメント