出産直後の赤ちゃんが駅のトイレや、自転車置き場、道端などに置き去りにされる事件が全国で相次いでいる。その数はこの半年だけで30件以上。死体の状態で発見されるケースも多い。我が子をすてる母親の多くは十代後半から二十代前半。経済的な困窮に陥っていることに加え、誰にも相談できず周囲から孤立した女性がほとんどだ。一方で、貧困に苦しむ母親の出産を経済的に支援したり、赤ちゃんの特別養子縁組に取り組むNPOが設立されるなど、母子救済に向けての模索が続く。少子化問題の解消が叫ばれる中、頻発する乳児遺棄事件。その背景と対策に迫る。
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