2013年11月18日

2013年11月18日 (月)

日本各地、鮎をめぐる旅

「鮎」を担当した米本です。

鮎は北海道から九州まで、日本各地の河川にいる魚です。沖縄本島には「リュウキュウアユ」と呼ばれる亜種がいましたが、今は絶滅し、奄美大島だけに生息しています。各々の地方に独特の漁法があり、「オラが川の鮎が一番うまい」というお話も至る所で耳にしました。地域それぞれに、これだけ思い入れがある魚も珍しいかもしれません。

釣りをされる方にとっては、“釣れる場所が一番”かと思いますが、今回は、普段釣りをしない私の独断と偏見で、お勧めの場所をご紹介します。

まずは、三重県大紀町の米田さんご夫妻が経営する、おとり屋さん。「かつみ旅館」という旅館兼食堂も営んでいます。お母さん手作りの鮎料理を味わい、酒を交わしながら米田さんと鮎談義を楽しむ。お二人の人情に心が安らぎます。米田さんが釣った天然の鮎は冷凍でも保存しています。番組で紹介した甘露煮は、売り切れていなければいつでも食べられますよ!

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また、かつみ旅館から車で5分ほどで伊勢神宮の別宮・瀧原宮へ参拝に行けますし、「阿曽湯の里」という温泉地も近く、おんべまつりの会場となる「大滝峡」にはキャンプ場もあります。一度、旅されてみてはいかがでしょうか。

おいしい鮎を頂くなら、京都の平野屋さん。随筆家の白洲正子もこの店を愛し、かつてエッセイの中でその塩焼きを絶賛していました。

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400年の歴史を感じさせる店構えに最初は敷居の高さを感じますが、暖簾をくぐれば、それが全くの杞憂だと分かります。14代目の女将、井上さんはとても気さくで、幼い頃“アユモチのおっちゃん”に鮎の扱い方を教わった話をしてくれました。平野屋では3代女将が続いたそうですが、次の跡継ぎは息子の匡人(まさと)さん。料理場を仕切るお父さんの下、料理の腕を磨いています。

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番組で紹介した“アユモチ”については、平野屋から更に車で1時間北上した南丹市日吉町郷土資料館に詳しい展示があります。実際に使われていた“アユモチ桶”の実物や、アユモチが辿ったルートも分かるので、ここで歴史を知ってから平野屋さんを訪ねれば、一味違う鮎の楽しみ方が出来ると思います。

ayu4torimochi.jpg最後のお勧めは、熊本県の球磨川です。全長115kmの球磨川では、流域に様々な見所があります。中流域の人吉市は、番組にご出演頂いた吉村さんの鮎問屋があります。市内では鮎釣りも盛んで、鮎料理を出す郷土料理店もあります。時期にもよりますが、「尺鮎の里」というだけあって、球磨川の塩焼きは確かに大きいです。他にも名産の「球磨焼酎」や、温泉、人吉城跡などが見所。そして下流の八代市では、荒瀬ダムの上流を川沿いに行くと、“日本三急流のひとつ”と言われる球磨川の豊かな流れを見ることができます。この流れがダムの水門を開いた後に再び現れたものだと聞くと、自然の回復力に驚くばかりです。

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「鮎」という視点で日本各地を旅すると、まだまだ新たな発見があるかもしれません。

投稿時間:19:11 | カテゴリ:ディレクターおすすめスポット | 固定リンク


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