「定年を機に夢を実現したい」「自由に仕事がしたい」。熟年世代でビジネスを立ち上げる“シニア起業”が増えている。日本政策金融公庫の調査によると、開業者に占める50歳以上の比率は、20年前は9人に1人だったが、昨年度は4人に1人になった。シニアの強みは、経験と知識、そして幅広い人脈だ。しかし、ハンディも少なくない。経験が生かせる分野はすでに市場が成熟化していたり、体力や気力が情熱に追い付かなかったり…。50歳以上が始めた企業が赤字や廃業に追い込まれる割合は、他の世代に比べて高いのが実情だ。日本経済の活性化にもつながると期待がかかる“シニア起業”。その現実と支援策について伝える。
みんなのコメント