2011年10月07日 (金)

仁淀川・思わずつぶやきたくなる水の美しさ

 遠野・富士・桜島・知床etc. その名を聞けば誰しもがピンと来る新日本風土記のラインナップの中にあって、「仁淀川? どこそれ? 四万十川じゃないの高知は?」という声を頻繁に聞きました。東京では川の読み方すらわからない人大多数。たしかに、四万十川は清流ですが、我々制作チームは、かの有名な四万十川よりも、とびきりの美しさを持ちながら、それほど知名度の高くない仁淀川の秘められた魅力に惹きつけられ、この一年間、取材を続け、無事放送にこぎ着けることができました。
 番組をご覧下さった方々、仁淀川のフルコースは、いかがでしたでしょうか?放送中から、インターネットに投稿された沢山のつぶやきを拝見し、制作チームの思いが通じたのではないかと、思っております。ここはひとつ、つぶやきをご紹介しながら、番組には盛り込みきれなかった内容をお伝えいたします。

(新日本風土記「仁淀川」に関する投稿)
“この夏 川で泳ぐのを忘れたこと思い出しました。”
“あ~来年の夏が待ち遠しい(^O^) 早よカッパになりたい”
“川の四季折々の景色が本当に美しい!・・・宝石みたいな景色にとにかく魅了された。仁淀川行かんば!この眼であの景色を見んば!”
 
 仁淀川に行ってみたくなった方々、是非、河童になってください。実際、仁淀川の水に体をひたせば、水の冷たさ、澄んだ水の美しさ、仁淀のエネルギーが体に飛び込んでくるはずです。お勧めしたい川泳ぎスポットが2カ所。
 まず、高知市民の定番、「仁淀川橋下」。高知市から車で20分、河原の直ぐそばまで車でアクセスできる為、河原遊びの定番スポットです。番組で、蛍が登場したシーンがありましたが、ロケーションしたのはこの辺りです。

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 画像:仁淀川下

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画像:仁淀川町 池上地区

もう一カ所、とびっきりの水の美しさを求めるなら、仁淀川町池川をお勧めいたします。前述の「仁淀川大橋下」から車で川沿いをさかのぼること1時間。町の真ん中を、美しいブルーの川が流れます。子供達の岩ジャンプの他、鮎漁など番組中沢山のシーンが、ここ池川で撮影されています。ただし、ところどころ川の流れがきつい場所がありますので、河童に足をひっぱられることのないようご注意を。

“普段テレビは見ないのですが、これはとてもすばらしい映像でした。”
“本当に澄んだ水で、映像と水の音だけでも心底癒されました。(^^)”
“ハイビジョンのはずなのに、古いレンズで撮ったような写真的映像の陰影が実に美しく、子どもたちの表情描写もすばらしい。”
 
 映像美に魅せられてつぶやいて下さった方々、どうもありがとうございます。今回、日本一の水の美しさを表現するにあたり、撮影には特に力を注ぎました。NHKのカメラマンを中心に、地元で20年以上仁淀川を撮影してきた写真家・高橋宣之氏、パタゴニアからハワイのモロカイ海峡まで、水を撮るためならどんな過酷な環境でもカメラを回す映像作家・大倉孝敏氏、国体優勝経験をもつモーターパラグライダーカメラマン・丸山幸治氏、ドイツで世界初の水中ハイスピードカメラを製作した技術者Rudlf Diesel氏など、水撮影のエキスパートを集め、見たことの無いような水の美しさの表現を目指しました。

niyoda_03.jpg

ドイツ人技術者と水中カメラ

多くの方々の協力の下、皆様のもとにお届けすることができた美しい映像が、少しでも胸に響くものであり、制作チームにとってこれ以上嬉しいことはありません。
 また、当番組と平行して撮影を続けていた番組「仁淀川 知られざる青の世界」が10月10日午前11時より総合テレビで放送されます。こちらは、とにかく水の美しさにこだわった43分の自然ドキュメンタリー。どうぞご覧下さい。

NHK高知放送局 仁淀川公式HP http://www.nhk.or.jp/kochi/niyodo/

投稿時間:10:28


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