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この年の出来事
ライブドア事件、トリノ五輪、アジア、デフレ、雇用、談合というテーマをシリーズで放送しました。ライブドア事件では、東証で売り注文が殺到し全銘柄取引停止という事態に。村上ファンド事件も続き、株主と企業の関係が揺らぎました。

2006年 6月

新しい記録から見る
2006年6月29日(木)

“見えない株主”を追え

6月29日は、株主総会の集中日。今年、企業は今までにない難しい対応に追われている。村上ファンドの問題でも注目された、株主の実像がつかめない「ファンド」、「個人株主」が急速に大きな勢力となり、総会の議決がどうなるか、見えなくなってしまったのだ。しかも今年は会社法が改正され、株主の3分の2の賛成を必要とする重要議案を抱える企業が多く、否決されれば大きな痛手となる。ファンド ...

2006年6月28日(水)

防げなかった悲劇 ~相次ぐ介護心中・殺人事件~

介護に疲れ、生活苦の末に、追いつめられた家族による殺人・心中事件が相次いでいる。今年に入ってすでに10件以上、介護の負担を社会全体で軽減しようと介護保険制度が始まって6年経つにもかかわらず、その数はいっこうに減る気配がない。今年2月、認知症の母親を合意の上で殺害したとして、息子が承諾殺人に問われた京都の事件では、その後の公判で、介護サービスや生活保護など、社会のセーフ ...

2006年6月27日(火)

患者の声が国を動かした ~がん対策基本法成立の舞台裏~

今月16日に成立した「がん対策基本法」。がん対策の充実を図るため、国や自治体などの責任を明確にし計画的に対策を進めていくことや、がん患者を委員に加えた協議会を設け、国のがん対策の策定に関わることなどが盛り込まれた画期的な法案だ。しかし、治療成績などを正確に把握するために必要と患者団体が求めていた「がん登録制度」の導入が見送られるなど、課題も残された。がんによる死者が年 ...

2006年6月26日(月)

身近な事故が子どもに迫る

自転車の補助席からの転倒、テーブルの角、ドアの隙間、ベランダからの転落・・。大人が気づかない身近な危険で子どもたちが大ケガをしたり、死亡するケースが相次いでいる。そんな中、改めて子どもの目線で周囲を見直し、身近な危険を発見し、そして製品の改良にまでつなげていこうという動きが、産業界、国、医師、建築家、そして市民の間に大きく広がってきた。背景は先進国で最も多い子どもの事 ...

2006年6月22日(木)

医療事故にどう向き合うか

医療事故がこの10年で10倍以上に急増する中、隠蔽や改ざんが相次ぎ、医療現場への不信が増大している。こうした中、今年2月福島県で起きた医師の逮捕が全国に波紋を広げている。リスクを伴う医療現場でどこまで医師に責任を問うべきなのか。医師からは、「逮捕されるくらいならリスクの高い診療はしたくない」という声も上がり、市民が受ける医療サービスの低下が懸念されている。一方、医療の ...

2006年6月21日(水)

教師が辞めていく ~悩める現場・問われる力量~

定年前に早期退職する公立小中学校の教師がここ数年急増し、今や総退職者の6割を超えた。さらに早期退職者の7割以上が40代、50代のベテラン教師である。理由を探るため行われたアンケート調査には、「生徒や保護者対応による精神的疲労」「自信や意欲の喪失」といった切実な悩みが記されていた。退職に追い込まれた教師たちの声からは、激変する教育現場で苦しむ姿が浮き彫りになる。保護者や ...

2006年6月20日(火)

増える障害犬 ~ペットブームの陰で~

耳の聞こえないダックスフント、両目のないチワワ、脳に障害があり回り続ける柴犬。こうした障害のある犬の報告が全国から相次いでいる。背景にあるのはペットブーム。ペットショップなどでは今、他の人が持っていない珍しい色の犬に人気が集まっている。そうした高値で売れる犬を作り出そうと、近親交配など遺伝病の可能性を無視した”乱繁殖”が行われているのだ。こうした状況を食い止めようと、 ...

2006年6月15日(木)

エレベーター揺らぐ安全

東京・港区のマンションで高校生がエレベーターにはさまれて死亡した事故。エレベーターをコントロールする制御盤の誤作動かブレーキの不具合か、原因の特定が進められている。実は、事故が起きたマンションでは、過去3年間に43件のトラブルが報告されその都度検査が行われていた。事故の1週間前にも点検が行われていたが、悲劇を未然に防ぐことは出来なかった。事故後、メーカーのシンドラーエ ...

2006年6月14日(水)

認知症ドライバー 30万人 ~相次ぐ事故をどう防ぐか~

今年2月、警察庁は、免許の更新時に認知症かどうかを調べる検査を導入する方針を打ち出した。背景には、認知症の患者が運転中に引き起こす事故が相次いでいる実態がある。警察庁の推定によれば認知症のドライバーは全国で30万人。去年6月には浜松のバイパスで車が逆走し、対向車が分離帯に衝突する事故が起きた。運転していた男性は、逆走したことを全く覚えていなかった。認知症患者の事故をど ...

2006年6月8日(木)

違法駐車はなくせるか

6月1日、駐車違反の取り締まりが大きく変わった。違法駐車を見つけ、ステッカーを貼るまでの業務が民間業者に委託されるのだ。取り締まりも厳しくなる。従来は違法駐車を見つけてからステッカーを貼るまでにしばらく様子を見るのが普通だったが、今後は短時間でも車を放置すれば取り締まる。制度改正の背景には、違法駐車が増える一方で、犯罪多発のため警察官が交通業務に対応しきれていない現状 ...

2006年6月7日(水)

“もの言う株主”の虚像 ~村上ファンド・暴走の軌跡~

村上ファンドの村上世彰容疑者がニッポン放送株をめぐるインサイダー取引の疑いで逮捕された。99年のファンド発足以来、村上代表は常に異なるふたつの顔を合わせ持ってきた。ひとつは”株主価値の向上”を企業に迫る改革者としての顔。もうひとつが値上がりを狙って株を買い占め高値で売り抜けるファンドマネージャーとしての顔だ。当初、”もの言う株主”として日本の企業社会に一石を投じたと言 ...

2006年6月6日(火)

割りばしに異変あり

年間248億膳の割り箸を消費する日本。この割り箸が今、急速に値を上げている。100円ショップでは1セット80膳を50膳に減らし、コンビニでは割り箸の節約を客に呼びかけ始めた。背景にあるのは需要の97%を賄う中国の変化。80年代に低コストを武器に日本からの生産移転が進んだが、経済成長で自国の材木需要が急増、また森林の保護も始まり、日本への輸出が難しくなり始めていると言う ...

2006年6月1日(木)

村は一瞬で壊滅した ~緊急報告・ジャワ島中部地震~

5月27日早朝、インドネシア・ジャワ島中部で地震が発生。死者は5000人を越え、10万人以上が家を失った。各国の救援隊が活動を開始したが、ジャングルの中に点在する村々に十分な支援は届いていない。今回の地震は、マグニチュード6、3と比較的小規模だったのに関わらず、これほど大きな被害が出たのは何故か。現地では地震や耐震構造の専門家による調査が始まり、火山灰でできた柔らかい ...