東京・港区のマンションで高校生がエレベーターにはさまれて死亡した事故。エレベーターをコントロールする制御盤の誤作動かブレーキの不具合か、原因の特定が進められている。実は、事故が起きたマンションでは、過去3年間に43件のトラブルが報告されその都度検査が行われていた。事故の1週間前にも点検が行われていたが、悲劇を未然に防ぐことは出来なかった。事故後、メーカーのシンドラーエレベータのエレベーターが国内外で多くの事故・トラブルが起こしていたことが明らかになる一方で、メンテナンスをめぐる業界特有の閉鎖性が今回の事故の背景にあるという指摘もある。誰もが安全だと信じて毎日のように利用しているエレベーターが、なぜ人の命を奪ったのか、関係者の証言や専門家の分析で検証する。
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