クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
ライブドア事件、トリノ五輪、アジア、デフレ、雇用、談合というテーマをシリーズで放送しました。ライブドア事件では、東証で売り注文が殺到し全銘柄取引停止という事態に。村上ファンド事件も続き、株主と企業の関係が揺らぎました。

2006年 5月

新しい記録から見る
2006年5月31日(水)

パチンコ依存症 ~始まった克服への取り組み~

やめようと思ってもやめられない、パチンコ依存症がいま深刻化している。その数は推定で100万人。のめり込んだ挙句に借金を重ね、家族や仕事を失う人も少なくない。なぜパチンコに依存するのか、そのメカニズムが最新の脳研究で明らかになりつつある。大当たりが出て脳が興奮すると、「コルチゾール」という沈静物質が分泌される。興奮が続くとコルチゾールの作用が大きくなり、少しの刺激では興 ...

2006年5月30日(火)

シリーズ・デフレは終わったのか(2) どうなる賃金と雇用

シリーズ2回目は物価が低下する中、同様に下落した給料「賃金デフレ」を検証。デフレと言われた時代、年功序列から成果に連動する給与体系に転換する企業が相次ぎ、またパートや派遣など非正規雇用が増えた結果、賃金水準は下落した。しかし今、新卒採用はバブル並、非正規雇用の待遇改善や正社員への転換も目立つ。賃金デフレは止まったのか?実は、現在の正社員の採用増も、団塊世代の大量退職対 ...

2006年5月29日(月)

シリーズ・デフレは終わったのか(1) 変わり始めた消費

「戦後初のデフレ」との政府見解が示されたのは2001年3月。クローズアップ現代では、その直後に「シリーズ・デフレの現場」(2本)を放送した。「百貨店に登場した激安スーツ」「中国移転を決断した東北の縫製工場」「ローンを繰り上げ返済するサラリーマン家庭」など様々な”デフレの現場”を取材した。それから5年。いま政府は「デフレ脱却宣言」のタイミングを探っている。今回のシリーズ ...

2006年5月25日(木)

あなたは大丈夫? 隠れ糖尿病 ~太っていないのに危険~

国民病とされる糖尿病の患者数は、予備軍を含め1600万人に達する。その糖尿病の前段階は、いままで危険は少ないと考えられていたが、実はその段階で狭心症や心筋梗塞の危険性が2倍にもなる等、深刻な影響があることが分かってきた。筋肉の衰えとともに、食事で摂った糖がすぐ分解できなくなり、食後の数時間だけ高血糖状態になる、いわゆる食後高血糖である。食後高血糖は「隠れ糖尿病」とも言 ...

2006年5月24日(水)

アメリカ ”秘密移送”疑惑

テロ容疑者と見なした人物を秘密裡に拉致し裁判にもかけず第3国へ移送、拷問などの訊問方法で情報を引き出す。ブッシュ政権が国際法を無視した大規模な秘密移送作戦を行ってきたのではないかという疑惑がいま高まっている。各国で被害にあったという人物が名乗りをあげ、その数はおよそ100人にのぼるとも言われている。欧州議会やカナダ政府なども調査に乗り出した。今回の疑惑は、グアンタナモ ...

2006年5月23日(火)

“奥田イズム”は何を変えたか ~日本経団連会長の4年~

今月24日、日本経団連の奥田碩会長が退任する。「経営者はリストラするならハラを切れ」「ライブドアを経団連に入れたのはミスった」…。バブル崩壊後の”危機の時代”にトヨタ、そして経済界のトップとして君臨し、歯に衣着せぬ発言で日本経済を先導してきた奥田氏。企業には徹底した経営の改革を迫りながらも、「グローバルスタンダード」を礼賛する風潮に対しては、長期雇用など日本的経営の長 ...

2006年5月22日(月)

ライブドア事件 個人投資家は救済されるのか

上場廃止に追い込まれたライブドア。株価は強制捜査以前の1/7に落ち込み投資家に多大な損失をもたらした。中でも深刻なのが日本企業では最多とも言われる22万人の個人株主。結成された被害者グループの調査では、超低金利の中、老後の資金を増やそうと初めて株の運用に手を出した中高年が目立ち、リスクの高い信用取引で莫大な損失を抱えた事例も多いと言う。賠償請求を求める訴えが相次いで起 ...

2006年5月18日(木)

微生物ハンター

熱帯のジャングル、絶海の火山島、そして深海まで、人間の住まない極限環境に分け入り、宝探しを行っている人々がいる。彼らが探すのは未知なる微生物。医薬品などの製品の開発に結びつく微生物を発見できれば、莫大な利益を上げることができるからだ。ゲノム科学で欧米に遅れをとった日本は、国家プロジェクトとして微生物の確保に乗り出した。しかしその前に立ちはだかるのは、生物資源に対する主 ...

2006年5月17日(水)

国連は再生するか ~アナン事務総長に問う~

就任から10年になる国連のアナン事務総長。唯一の超大国アメリカとどう向き合っていくか苦悩し続けてきた。イラク戦争は、安保理の決議がないまま決行され、国連は機能不全に陥ったと言われた。創立60年の去年進められた安保理改革は、加盟国の意見をまとめることができず、実現していない。そして今、イランの核開発問題に対し、有効な打開策を見出せるか、再び国連の役割が問われている。国連 ...

2006年5月16日(火)

動き出した小学校英語

3月末、中央教育審議会外国語部会は「小学5年生から英語を必修化すべき」との中間報告をまとめ、早ければ平成20年度から実施される見通しになった。「小学校のうちは英語より国語」などの反対論も高まる中で、報告を機に、全国の自治体では必修化を睨んだ導入推進の動きが広がっている。小学校からの英語教育はどうあるべきか。2年前から全小学校で英語を進めている金沢市、子供の意欲を高める ...

2006年5月15日(月)

不法移民1200万人の衝撃 ~揺れる移民の国・アメリカ~

今月1日、アメリカ各地で100万人を超える中南米からのヒスパニック系移民がデモ行進し、世界の注目集めた。その怒りの矛先は、議会下院が可決した「不法移民を犯罪者として訴追する法案」だ。労働者の20人に1人を占める不法移民は、アメリカになくてはならない労働力。こうした不法、合法をあわせて4000万人、黒人を抜いてアメリカ最大のマイノリティーになったヒスパニックは、不法移民 ...

2006年5月11日(木)

私の町に医師が来ない ~空洞化する地域医療~

地方を中心に、総合病院が深刻な医師不足に陥っている。北海道などでは、半数以上の診療科が「休診」に追い込まれている総合病院も少なくない。背景にあるのは、平成16年にはじまった「臨床研修医制度」だ。若い研修医に多くの経験を積ませるために研修期間を延ばした影響で、総合病院への医師の供給源だった大学部医局在中の医師が大幅に減少、派遣を止めるようになったのである。多くの町で総合 ...

2006年5月10日(水)

脳科学で防ぐ“キレる子”

年々増えているともいわれる「キレる子ども」。文部科学省が専門家を集めて「キレる子ども対策」に取り組む委員会では、教育学や心理学など従来のアプローチだけでなく、最新の脳科学の知見を取り入れた対策に乗り出した。注目するのは、脳のふたつの器官。感情を生み出す「アクセル」となる扁桃体と、感情を制御する「ブレーキ」の役割を担う前頭前野。様々な実験を通じて明らかになった「効果的な ...

2006年5月9日(火)

“生涯青春” ~デザイナー小篠綾子の92年~

今年3月、デザイナーの小篠綾子さんが92歳で亡くなった。綾子さんはデザイナーのコシノヒロコ・ジュンコ・ミチコの母親。夫が戦死した後、女手一つで3姉妹を育て上げた。年老いてからも一人で大阪岸和田の洋裁店を切り盛りし、70代で自らのブランドを創立した。高齢者がより美しく見えるファッションの開発に取り組んだ他、講演活動やお年寄りの交流の場のプロデュースなど、多忙な老後を送り ...

2006年5月8日(月)

ハンセン病 奪われた命 ~胎児標本はなぜ作られたのか~

全国のハンセン病療養所に人工早産や人工流産によると見られる114体の胎児の「標本」が残されていることが厚生労働省の調査で明らかになって1年。いま関係者が少しずつその重い口を開き始めている。かつて国が進めた隔離政策。患者たちは外出を厳しく制限されただけでなく出生を管理する法律によって子どもを作ることも許されなかった。三千件を越す強制堕胎が少なくとも昭和30年代まで行われ ...

2006年5月1日(月)

“日本の風景”が消えてゆく

少子高齢化、過疎化が極限まで進んだ地方の農山村。10年で日本列島から5千の集落が消えた。日本人の原風景である里山や散居村は「絶滅の恐れがある風景」と言われ、今月、絶滅危惧生物に倣って、「風景」のレッドデータブックも作られた。国は、昨年6月「美しい景観は国民の財産である」として景観法を施行し、各地の景観保護支援に乗り出した。しかし、夏涼しくて冬暖かい茅葺き屋根や村の鎮守 ...