村上ファンドの村上世彰容疑者がニッポン放送株をめぐるインサイダー取引の疑いで逮捕された。99年のファンド発足以来、村上代表は常に異なるふたつの顔を合わせ持ってきた。ひとつは”株主価値の向上”を企業に迫る改革者としての顔。もうひとつが値上がりを狙って株を買い占め高値で売り抜けるファンドマネージャーとしての顔だ。当初、”もの言う株主”として日本の企業社会に一石を投じたと言われた村上代表。しかし、知名度が上がり、ファンドが巨大化するにつれ、確実な利回りを保証することを迫られ、次第に”儲けてなんぼ”の性格を強めていったと見られている。その行き着く先がインサイダー取引、さらには阪神株をめぐる迷走だった。番組では村上代表の暴走の軌跡を関係者のインタビューでたどるとともに、ファンドの巨大化に伴ってほころびを見せた村上ファンドの誤算を検証する。
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