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この年の出来事
ライブドア事件、トリノ五輪、アジア、デフレ、雇用、談合というテーマをシリーズで放送しました。ライブドア事件では、東証で売り注文が殺到し全銘柄取引停止という事態に。村上ファンド事件も続き、株主と企業の関係が揺らぎました。

2006年 11月

新しい記録から見る
2006年11月30日(木)

急増する働き盛りの“うつ病”

史上空前の好景気が続く一方で、「働き盛り・30代のうつ病」が急増している。社会経済生産性本部の調査によれば、「この3年で心の病が増加した」と答えた上場企業は61.5%、心の病で1ヶ月以上の休業者がいる企業は74.8%に達した。背景にあるのは、企業間国際競争の下で行われている合理化・効率化、成果主義による社内競争の激化など。さらに社内コミュニケーションが減少する一方、携 ...

2006年11月29日(水)

歪(ゆが)められた外国人研修制度

日本のもの作りを学んでもらおうと平成5年から国が始めた「外国人研修・技能実習制度」が今大きく揺れている。「技術移転」という本来の趣旨から離れて、中小企業が研修生らを不当に安い労働力として利用しているケースが広がっているのだ。実習生が法律で定められた最低賃金を大きく下回る時給で働かされるなどの不正行為も今年に入って200件を超え、過去最悪となっている。さらに取材からは、 ...

2006年11月28日(火)

松井秀喜 復活への125日

今年5月、試合中に左手首を骨折。復帰戦で4打数4安打の華々しい復活をとげた、ニューヨークヤンキース松井秀喜選手。リハビリに取り組んだ日々の全てを今回、明らかにした。骨折で握力は通常の1/3、中学生並みにまで落ちたこと。そして、復帰への最も大きな障害となったのは、松井自身の”バットを振ることへの恐怖心”だったこと。そのエピソードの一つ一つは、けがに直面した松井選手の苦悩 ...

2006年11月27日(月)

バスが燃える ~検証・相次ぐ高速バス火災~

年々利用者が増え続ける高速バス。その陰で走行中の高速バスが突然火を噴く事故が相次いでいる。乗客が逃げ遅れていたら惨事になっていたと見られる事故も少なくない。なぜバスが燃えるのか。今回、NHK広島局では国に情報公開請求を行い、平成15年以降に全国で起きたすべてのバス火災の事故報告書を入手し、原因を探った。火災を起こしたバスの中には走行距離が100万キロを超える古いバスが ...

2006年11月22日(水)

地域の学校が消えていく? ~学校選択制の波紋~

公立小中学校の学力を向上させ、活性化しようと始まった学校選択制度。東京都内では19区7市、全国でも200を超える地区で導入が進んでいる。特色ある学校づくりが進む一方で、今様々な問題も表面化している。人気校と不人気校の選別が進み、不人気校では生徒数が大幅に減少。小規模化した結果、統廃合を余儀なくされる学校も出てきており、地域社会の中で、学校が失われることで、治安の悪化や ...

2006年11月21日(火)

隠される“労災” ~製造業の現場で何が~

今、製造業の現場で「労災隠し」や「労災とばし」などのトラブルが多発している。三重県にある大手電機メーカーの工場で起きた請負会社社員の転落事故。ところが、労災の申請書類には、全く別の場所で事故にあったという虚偽記載がされていた。こうした「労災とばし」や「労災隠し」で送検された件数は、厚生労働省によれば10年前のほぼ倍。急増の背景には、製造現場に広がった派遣や請負といった ...

2006年11月20日(月)

あなたは払いますか?新しい税

全国の自治体で地域の特色を反映した新しい税の導入や検討が進んでいる。多治見市「廃棄物埋め立て税」、太宰府市「歴史と文化の環境税」、秋田県「子育て新税」・・・。地方分権一括法の成立で、地方自治体の課税自主権が強化されたことがきっかけだ。最も広く普及しているのが、全国19自治体で導入が決まっている「森林環境税」、荒廃した森林や水源を守るため、地域住民から広く薄く、税金を集 ...

2006年11月16日(木)

76歳・映画にかける ~クリント・イーストウッド監督に聞く~

アカデミー賞監督、クリント・イーストウッド。彼が今年世に送り出す映画が話題を集めている。太平洋の激戦地、硫黄島を舞台に、日米双方の視点から兵士たちの心を見つめる2作品だ。アメリカ側から描く作品は、硫黄島に星条旗を打ち立てる有名な被写体となった若者たちが、政治家により英雄に祭り上げられ宣伝に利用されたことで傷ついていく実話に基づいている。また日本側の作品では、軍を率いた ...

2006年11月15日(水)

瀬戸内寂聴 84歳 創作の日々

今年度の文化勲章を小説家の瀬戸内寂聴さん(84)が受章した。作家生活50年、女性の激しい生き方を描き続けてきた。今、その生き方に惹かれ、瀬戸内さんが開いた庵・寂庵には法話を聞くために多くの人が集う。家庭や恋愛問題、いじめやリストラなど様々な人生相談の場ともなっている。「人間は死ぬまで自分に見切りをつけてはならない」が信条の瀬戸内さんは、今も新たな試みに挑戦し続けている ...

2006年11月14日(火)

“愛国心”って何ですか

教育基本法の改正案が今国会で成立する見通しで、昭和22年に制定されて以来、60年ぶりの改正となる。改正案の最大のポイントは、「愛国心」がどう盛り込まれるか。戦前の皇国教育への反省から生まれた教育基本法は、「個人の尊厳を重んじ」、「自律の精神を養う」という理念に賛同する人々と、国を形作る構成員としての「道徳心」や「規範意識」に欠けると見る人々の間で常に揺れてきた。「愛国 ...

2006年11月13日(月)

輝いて 悩んで ~“均等法第1世代”の20年~

男女雇用機会均等法の施行から20年。男性と対等に働く総合職として就職し、”日本の新しい女性像の開拓者”として、時には男性以上に働き続けてきた”均等法第一世代”の女性たち。彼女たちの中には、20年経った今、管理職として男性の部下を多数抱え会社を切り盛りしている人も少なくない。一方で、”トップランナー”として走り続ける生き方に違和感を感じ、働く事とは何か、改めて問い直して ...

2006年11月9日(木)

外国人旅行者を狙え ~変わる日本の観光~

熱海、鬼怒川…、日本有数の観光地が、観光客の激減で、軒並み大打撃を受けている。日本人の旅のスタイルが変化し、団体客が大きく落ち込んだためだ。かつて年間450万人もの観光客を誇った熱海の場合、年間290万人に激減、ホテルや旅館は閉鎖が相次いでいる。そんな中、各地の観光地では生き残りをかけ、外国人旅行者に狙いを定め、激しい争奪戦を展開している。中でもターゲットになっている ...

2006年11月8日(水)

どうする 若者の“日本語力”

若者の日本語の能力の低下が大きな問題になっている。大学生の語い力を調べた調査によれば5人に1人が中学生レベルだったのだ。こうした日本語の力の低下に携帯電話やパソコンの使用が影響を与えていることが様々な研究で明らかになってきた。語彙力のない学生ほど携帯メールをよく使う傾向にあり、デジタル機器ばかり使っていると脳は部分的にしか動かず様々な部位の連携が必要な読み書きの力が養 ...

2006年11月7日(火)

なぜ介護の現場で虐待が

認知症の高齢者が急増する中、その症状を緩和すると期待される「ユニットケア」。去年からこのユニットケアを行う施設で虐待が続いている。ユニットケアでは介護職員の都合を優先した画一的なケアへの反省から、入居者一人一人に即した個別のケアを行う。しかし国が介護報酬の引き上げを見送るなか、ケアの増大に追いつかない職員の数、職員教育の不足が問題となっている。ユニットケアを行う施設の ...

2006年11月6日(月)

アメリカはどこへ向かうのか ~“亀裂”深まる中間選挙~

11月7日に行われるアメリカの中間選挙。泥沼化するイラク戦争への批判から野党民主党が優位な戦いを進めている。こうした中選挙戦は「戦争の是非」を巡り、世論がブッシュ政権寄りの保守と、反ブッシュのリベラルに真っ二つに分裂。政策論争抜きの激しいネガティブ・キャンペーンが展開されている。こうした「左右」の分裂に加え、経済格差の広がりで顕著になった「貧富」の分裂も戦争が続く中深 ...

2006年11月2日(木)

工場移転 ~企業城下町に異変~

9月20日、本田技研工業がオートバイの工場を創業の地・浜松市から熊本に移転することを発表した。スズキやヤマハ、河合楽器なども移転を決定しており、市は対応に追われている。いま日本各地で工場の再編が起きている。背景には日本の工場を「マザー工場」にしようという企業の戦略がある。新たな製造技術を開発する拠点として位置づけ、編み出したノウハウを海外の工場へ一気にコピー。 すば ...

2006年11月1日(水)

届かなかった事故情報 ~どう守る 消費者の安全~

21人の死者を出した瞬間湯沸かし器事故など、去年から今年にかけ、生活に身近な製品の事故が相次ぎ、大きな問題になっている。昨年度、国に報告された製品事故は2413件、過去最多だった。製品事故に共通しているのが事故の情報が生かされることなく、その後も同様の事故が引き起こされること。3月におきた幼児が指9本をシュレッダーで切断した事故の場合も、その情報を関係機関が生かせず、 ...