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この年の出来事
JR福知山線脱線事故、マンションの耐震強度偽装問題が起きた年。郵政民営化関連法をめぐる衆院解散後の選挙で、小泉自民党が圧勝。小泉総理が郵政法案に反対票を投じた前議員を公認せず「刺客」となる対立候補を送ったことが注目されました。

2005年 5月

新しい記録から見る
2005年5月31日(火)

地下に潜む“負の遺産”

先月、鹿児島市の新興住宅地脇の山林にある洞窟で中学生4人が火遊びによる一酸化中毒で死亡する事故が起きた。洞窟は旧日本軍が本土決戦に備えて掘った地下壕と見られている。4年前の国の調査では全国に地下壕は5000箇所あまり。しかし多くはいまだに放置されたままだ。機密保持のため資料が焼却され場所を特定しにくい上、発見できても埋め戻しに莫大な費用がかかり国から自治体に出る補助金 ...

2005年5月30日(月)

ペット大暴れ、悩む飼い主

市場規模、実に2兆円。ペットビジネスが空前の規模にまで膨れあがる中で、今、誰かれ構わずかみつく、むやみに吠えるなどの問題行動をとるペットが増えている。その背景には、狭いマンションでの飼育といった問題の他、子供の頃の方が高く売れるため、生後すぐに親から引き離される等、ストレスの多い育て方の悪影響を指摘する人も少なくない。家庭で飼われる犬はおよそ1千万匹。問題行動をとるペ ...

2005年5月26日(木)

私も学びたい ~外国人“不就学”の子どもたち~

学校に通っていない”不就学”の外国人の子供達が増えている。「いじめられた」「教育費を払えない」などの理由で学校を辞めたり、日本語も母国語も満足に話せない子供たちである。こうした状況に、保護者も含めて地域で支える試みが各地で始まっている。文部科学省も従来の姿勢を転換、今年度、実態把握のため初の調査に乗り出した。不就学の深刻な実態と各地の取り組みを追いながら、国や社会が外 ...

2005年5月25日(水)

置き去りにされた安全 ~検証 JR脱線事故~

107人が犠牲になったJR福知山線の脱線事故から1か月。事故の背景には、スピードを制御する新型ATS設置が遅れていたことなど、安全に対するJR西日本の姿勢に問題があることが、兵庫県警の調べで明らかになってきた。さらに、運転士の証言などから、現場の声が会社の安全対策に反映されていない実情や、ミスを起こした際の「再教育」や「賞与カット」が運転士を精神的に追い込んでいること ...

2005年5月24日(火)

税の使いみち 決められます ~日本初の1%条例~

千葉県市川市が、市民税のうち1%の使い道を納税者が決めることができる「1%条例」を日本で初めて導入した。税金が有効に使われる手応えを市民に感じて貰おうという狙いで始めたものだ。今月、市民が自分の税金をあてて欲しい事業を選ぶ投票が行われた。地元のNPOによって提案された候補事業は、高齢者や子育ての支援から、防犯活動、お祭りや麻雀教室まで81に上る。地方自治の新しい試みと ...

2005年5月23日(月)

融資が変わる ~揺れる“メインバンク”制~

不良債権処理に目途がつき、格付けも金融危機前のレベルに回復してきた日本のメガバンク。そのメガバンクが、収益アップと国際競争力の強化を狙って「メインバンク制」の見直しに着手し始めた。柱の一つが、「シンジケート・ローン」という融資。「シンジケート・ローン」は、企業買収や企業再生などリスクが見込まれる案件に、複数の銀行が組織的に融資を行う手法で、携帯電話会社ウイルコムの巨額 ...

2005年5月19日(木)

投資を呼び込め ~コンテンツビジネス最前線~

今、映画、アニメ、ゲームなどのコンテンツ産業が日本経済の新しい柱になると期待されている。経済財政諮問会議「21世紀ビジョン」では2030年に70兆円産業にしたいという数値目標が示された。その鍵を握るのは、良いアイディアを作品にするための資金調達。映画やアニメ、音楽に投資するファンド、80年ぶりに業法改正までして可能になったコンテンツ信託、様々な手段が生まれ、個人投資も ...

2005年5月18日(水)

科学の光で野菜を作れ

蛍光灯やナトリウムランプなど人工の光で野菜を育てる「植物工場」が注目を集めている。工場製野菜の売り物は「安定供給」と「安全」。天候の影響を受けない上、虫などが入らないため農薬も使わないからである。さらに、発光ダイオードの発明により、植物工場の可能性が大きく広がろうとしている。発光ダイオードの特徴は赤や青、緑など混じりけのない強い光を出せること。最近の研究で、発光ダイオ ...

2005年5月17日(火)

攻防 安保理改革

創設60周年を決意の年として3月20日、大胆な国連改革を打ち出したアナン事務総長。「貧富の格差、貧困問題の解決なしには、世界の安全保障はありえない」との思想を貫く。中でもイラク戦争で機能不全を見せた安全保障理事会の改革に注目が集まっている。日本の国連代表部はドイツ、インド、ブラジルとともに常任理事国入りを目指し、大票田のアフリカ諸国を含めた多数派工作を進めている。しか ...

2005年5月16日(月)

和平は近づいたのか ~パレスチナ・アッバス議長~

暴力の応酬が続いてきたイスラエルとパレスチナ。糸口が見えなかった和平への道筋にいま新たな望みが出てきた。その期待を背負っているのがマハムード・アッバス氏だ。長年パレスチナに君臨してきたカリスマ、アラファト議長の死後、パレスチナ暫定自治政府の新たな議長に就任した。アラファト前議長とは対照的に、アッバス議長は武装闘争の停止と対話を通じた和平の実現を強く訴えてきた。2月には ...

2005年5月12日(木)

“土砂雪崩”が被災地を襲う

新潟県中越地震で大きな被害を受け、地盤が緩んだ被災地の斜面に降り積もった19年ぶりの大雪。雪解けをむかえ、地元の専門家たちが「土砂雪崩」と呼ぶ「雪と土砂がもろともに落ちてくる災害」が各地で頻発。安全と思われていた斜面が、雪解け水がしみこむことで繰り返し崩壊。雪に覆い隠されて前兆すらつかめない災害に防災機関は翻弄され、斜面の恐怖に集落では存続の危機にさらされている。被災 ...

2005年5月11日(水)

“安い水”売ります ~揺れる水道事業~

今、全国各地の病院やスーパーで、公営水道の代わりに地下水を活用しようという動きが急速に広まっている。「膜ろ過」という最先端技術を使うことで、衛生面の不安が取り除かれ、地震など緊急時のライフライン確保の必要性が普及を後押ししている。地下水に切り替えたことで、年間数千万円のコスト削減につながったケースも多い。この動きに困惑しているのが、全国の自治体である。大分県竹田市では ...

2005年5月10日(火)

追跡 学位売買

「金さえ払えば、誰でも簡単に博士号が入手できる」そんなEメールが今、日本のビジネスマンのもとに大量に送りつけられている。実際にキャンパスもなければ、講義もなく、学生もいない、名前だけの大学が、”学位工場”として学位を乱発、そんな違法すれすれのビジネスが波紋を呼んでいる。アメリカでは学位を買った人が政府の要職についていたことが発覚、スキャンダルにまでなった。今回、”学位 ...

2005年5月9日(月)

チャレンジ ~日本初 プロ野球独立リーグ~

プロ野球改革元年といわれる今年、新たな”プロ野球”リーグ、「四国アイランドリーグ」が4月29日、松山で開幕した。四国4県にそれぞれチームを置き、年間180試合を戦う。リーグ設立の趣旨は既存のプロ野球を目指すものの、社会人チームの廃部などで行き場を失った若者達にプレーする機会を与えようというもの。目指すのは一人でも多くの選手が今年オフのドラフト会議で既存のプロチームから ...

2005年5月2日(月)

大買収時代 防衛に走る企業

ライブドアによるニッポン放送株の大量取得。その突然の買収劇は、日本の企業社会に大きな衝撃を与えた。様々な手法を駆使して、企業買収を繰り返してきたライブドア。同様の動きは既に、様々な外資やベンチャー企業に広がっている。その一方で日本企業は、いつ仕掛けられてもおかしくない敵対的買収への備えに一斉に走り出した。番組では、企業買収を仕掛ける側と仕掛けられる側、双方の動きを追い ...