クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
JR福知山線脱線事故、マンションの耐震強度偽装問題が起きた年。郵政民営化関連法をめぐる衆院解散後の選挙で、小泉自民党が圧勝。小泉総理が郵政法案に反対票を投じた前議員を公認せず「刺客」となる対立候補を送ったことが注目されました。

2005年 9月

新しい記録から見る
2005年9月29日(木)

ハリケーン難民 ~帰宅の日は遠く~

大型ハリケーン「カトリーナ」で、街の80%が水没したニューオーリンズ。排水作業が急ピッチで進められ、一部の地域では住民の帰還が始まった。しかし電気や水道などのインフラは未だ復旧せず、多くの住民が、住まいも職も奪われたまま、全米各地で避難生活を続けている。プライバシーのない避難所での生活、将来への不安、被災者たちの苦悩は日に日に深まっている。住み慣れた街を復興し、住民が ...

2005年9月28日(水)

ヤギさん おしえて ~「総合学習」先進校からの報告~

3年前に鳴り物入りで導入されたものの「学力低下」批判で曲がり角を迎えている、小・中学校の「総合的な学習の時間(総合学習)」。今、全国の教育関係者がその動向に注目しているのが、長野県の市立伊那(いな)小学校だ。伊那小には時間割もチャイムも通信簿もない。2年生のクラスではヤギを飼いながら数の概念や表現力、社会の仕組みを学ぶ。30年前からこうした独自のカリキュラムを続けてき ...

2005年9月27日(火)

豪雨列島 ~“想定を超える雨”の脅威~

今月初め日本列島に記録的な豪雨を降らせた台風14号。宮崎県では3日間で1320ミリの雨を観測した。これは東京の年間降水量1460ミリに匹敵する雨量だ。一方、東京では9月4日、1時間に112ミリの集中豪雨に襲われ、川や下水道から水が溢れて、およそ5千棟が浸水した。想定しなかったほどの大量の雨の脅威、短時間に大量に降る雨に構造的に対処できない都市の脆弱性を検証する。

2005年9月26日(月)

“笑い”で病気を治せるか

「笑いが『血糖値が下がり』『がんの予防』につながる」。今、糖尿病やリューマチの治療に「笑い」を取り入れる医療現場が増えている。”笑い”の効果を科学的に研究する動きも進み、今年、遺伝子工学の権威・筑波大学の村上和雄名誉教授によって、そのメカニズムの一端が解明された。村上教授が吉本興業の協力の下に取り組んだ研究によると笑う事で体内の64の遺伝子が活性化され、細胞の代謝や酵 ...

2005年9月22日(木)

二つのタリバン ~追跡・アフガニスタン総選挙~

アメリカ同時多発テロに端を発するアフガン戦争から4年。敗走後もアメリカ軍、カルザイ政権に対する武装闘争を続けてきたタリバンが2つに分裂し、大きく変貌しようとしている。今月18日に行われたアフガニスタン総選挙に、旧タリバン政権の幹部6人が立候補したのだ。かつて世直し運動として始まったタリバンの理想を、政治参加を通じて実現しようとしている。一方で、武装闘争を続ける強硬派は ...

2005年9月21日(水)

原油高が暮らしに迫る

NY市場の原油価格が1バレル70ドルを突破、連動して日本の石油の9割を占める中東産の原油も記録的な高騰を見せている。 国内では堰を切ったように、企業が製品の値上げに踏みだした。 大手食品メーカーの紀文は1割、総合化学メーカーの三菱化学は2割の大幅な価格転嫁を発表。原油高が私たちの家計にも影響を及ぼしそうだ。 こうした中、石油依存の体質を根本的に見直そうという「脱石油」 ...

2005年9月20日(火)

歴史教科書はこうして採択された

来春から中学校で使われる教科書の採択が、この夏全国で行われた。4年前の前回に続いて注目を集めたのが、韓国や中国から「過去の侵略を美化している」と批判されている扶桑社の歴史教科書。今回は、市区町村では初めて杉並区と栃木県大田原市で採択された。多数の市民が傍聴に詰めかけるなか採択が行われた杉並区では、採択を決める教育委員の意見もふたつに割れ、一回の会議で決定せずに、再協議 ...

2005年9月15日(木)

拉致被害者は“工作員村”にいた

北朝鮮が初めて拉致を認めた日朝首脳会談から、まもなく3年。帰国した拉致被害者の5人は、すでに家族との再会を果たした。しかし残る被害者については、安否につながる情報は殆ど寄せられていない。生存を信じて、各地で早期救出を訴える家族たち。この3年間、何を思い活動を続けてきたのか。それぞれが受け止める、拉致の真相に迫る。

2005年9月14日(水)

人民元切り上げ 揺れる“世界の工場”

中国が通貨・人民元を対ドルで2.1%切り上げてから、1ヶ月半が経った。切り上げと同時に管理変動相場制が採用されたが、上昇率はきわめて小幅にとどまっており、当局は国内産業保護のために緩やかに改革を進める姿勢を崩さない。米国では「対中貿易赤字が縮小されない」と苛立ちが根強く、さらに圧力を強める動きが続いている。その一方、安いコストを求めて中国に進出、生産を行ってきた日本企 ...

2005年9月13日(火)

“小泉劇場”選挙 ~自民圧勝の舞台裏~

小泉政権の継続か、政権の交代かが最大の焦点となった衆議院選挙。自民党が296議席を獲得して圧勝、一方、民主党は大きく議席を減らし、岡田代表は辞任を表明した。今回の選挙で勝敗を分けたのは、郵政民営化の是非に争点を絞り込んだ小泉総理大臣の戦略だった。無党派層の支持の変化がカギを握った首都圏での自民・民主の攻防と、自民の対立候補と反対派が激しく争った地方の選挙戦を通して「自 ...

2005年9月8日(木)

巨大ハリケーンの衝撃 ~揺れる超大国アメリカ~

アメリカ南部を直撃したハリケーン「カトリーナ」。死者数は数千人に上ると見られ、ブッシュ大統領は「アメリカ史上最悪の自然災害のひとつであり、復興には数年かかるだろう」と述べた。甚大な被害をもたらした原因のひとつが高潮。ミシシッピ州ではおよそ9メートルの高潮で沿岸部の町が壊滅した。また、ルイジアナ州ニューオーリンズでは、堤防の決壊により、市内の80%が水没し、10万人もの ...

2005年9月7日(水)

ライバルをつぶせ ~激突・居酒屋チェーン~

年間25兆円を誇る外食産業が今、激変している。すさまじい勢いで寡占化が進んでいるのだ。10年前、飲食店は上場企業による資本参加率は24%だったが、今や半数以上が大手資本となっている。背景には、多額の自己資金にものをいわせたマネーゲームがある。株式市場や投資ファンドの活用による資金調達がしやすくなったことも追い風だ。今、大手外食の経営者たちは規模拡大のためにM&Aを手が ...

2005年9月5日(月)

薬物が若者にしのびよる ~“夜回り先生”の闘い~

若者に広がる薬物乱用。この夏、厚労省や自治体の規制の取り組みが強化されたが、薬物の種類、販売ルートとも多様化、巧妙化する一方だ。警鐘を鳴らすのは、長年夜の繁華街を回って若者たちの非行・薬物防止に取り組んできた水谷修氏。定時制高校を辞し、全国規模で夜回りと相談を行うようになった水谷氏の元には、今、薬物汚染に関する情報と悲鳴が一晩に150~300件も寄せられる。水谷氏によ ...