暴力の応酬が続いてきたイスラエルとパレスチナ。糸口が見えなかった和平への道筋にいま新たな望みが出てきた。その期待を背負っているのがマハムード・アッバス氏だ。長年パレスチナに君臨してきたカリスマ、アラファト議長の死後、パレスチナ暫定自治政府の新たな議長に就任した。アラファト前議長とは対照的に、アッバス議長は武装闘争の停止と対話を通じた和平の実現を強く訴えてきた。2月にはイスラエルと双方の暴力停止で合意し、イスラエルに拘束されていたパレスチナ人の一部釈放も実現させた。しかしその一方で、イスラエルのヨルダン川西岸での一方的な入植地拡大の動きを止めることが出来ず、パレスチナ過激派からは「弱腰外交」と厳しく非難されている。「非暴力」と「対話」で、パレスチナ国家は樹立できるのか。来日したアッバス議長に聞く。
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