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この年の出来事
JR福知山線脱線事故、マンションの耐震強度偽装問題が起きた年。郵政民営化関連法をめぐる衆院解散後の選挙で、小泉自民党が圧勝。小泉総理が郵政法案に反対票を投じた前議員を公認せず「刺客」となる対立候補を送ったことが注目されました。

2005年 2月

新しい記録から見る
2005年2月28日(月)

復興は進むのか ~インド洋大津波から2ヶ月~

インド洋大津波の発生から間もなく2ヶ月。いま被災地では、今後の復興のあり方をめぐるさまざまな課題が浮かび上がってきている。 最も深刻な被害を受けたインドネシアのアチェ州では、膨大な支援物資は届いているものの、住民に送り届ける体制が追いつかないのだ。各国の緊急支援部隊は撤退を始めており、インドネシアは国連やNGOなどと協力して復興を進めるとしているが、必要な機材や人材 ...

2005年2月24日(木)

就職戦線・異変あり ~学生と企業の攻防~

業績の回復と団塊世代の大量退職を控え、大学生の就職戦線が久しぶりに活気づいている。4月の解禁(日本経団連の倫理憲章)を前に、すでに企業は優秀な学生を獲得しようとしのぎを削っている。コンサルタントの力を借りて何とか学生の心をつかもうという企業もある。 一方で近年問題となっているのが、就職したのに数年で辞めてしまう「早期離職者」の存在だ。厚生労働省の調べでは大卒者の36 ...

2005年2月23日(水)

老いて華やぐ ~作家・水上勉のメッセージ~

「越前竹人形」「飢餓海峡」などで知られる作家・水上勉さんが85歳で亡くなったのは去年9月。あとには水上さんが晩年の心境を語った30時間をこす録音テープが残されていた。様々な病気によって徐々に身体の自由を失うなか、「新しい恐怖」にさいなまれ、狂気の淵に追いやられながら、やがて、「而今」(じこん=ただ今を生きる)という境地に達する水上さん。テープには老いて病に臥した時、誰 ...

2005年2月22日(火)

どうなる わが町の美術館

高度経済成長期から「地域文化の向上」を目標に、全国で競うように建設された公立美術館。バブル崩壊後は自治体財政が圧迫され、維持費や運営費の重荷から、次々とリストラの対象となっている。去年秋、地方自治法の改正で、公立美術館の運営が民間委託できるようになったのをきっかけに、自治体は一斉に美術館の引き受け手探しを始めている。しかし多くは引き受け先が見つからず、閉館の危機に。 ...

2005年2月21日(月)

CO2を減らせ 迫られる企業

地球温暖化防止京都会議から7年、今月16日に京都議定書が発効した。この中で日本は2012年までにCO2(二酸化炭素)を(1990年比)6%削減する義務を負っている。しかし、現実には日本のCO2は増加の一途をたどり、今後7年で14%を削減しなければならず、その達成は困難を極めている。特に対策が難しいのが、ホテルやデパートなどのサービス業や中小企業の多い製造業である。 ...

2005年2月17日(木)

あなたの預金が狙われる ~急増・スキミング被害~

通帳もキャッシュカードも手元にあるのに、知らないうちに多額の現金が口座から引き出されている。そんな被害が急増している。盗んだカードから磁気情報を読み取り、それを別のカードに転写して偽造カードを作る「スキミング」。02年度に3千万円だったその被害額は、04年度には上半期だけで4億6千万円に達した。作業を細分化して組織的に犯行を行うなど手口もより巧妙になっている。 こう ...

2005年2月16日(水)

アフリカを緑の大地に ~ノーベル平和賞・マータイさんに聞く~

去年、アフリカ女性として初のノーベル平和賞となったケニアの環境保護運動家、ワンガリ・マータイさん(64)。今月、来日し京都議定書の発効記念行事などに参加する。農家の娘だったマータイさんは、かつてケニアの30%を覆っていた森林が2%程度まで激減するという環境破壊に対して、30年前にNGO「グリーンベルト運動」を組織、時に激しい弾圧を受けながらアフリカ全土に3000万本の ...

2005年2月15日(火)

過熱 芋焼酎ブーム ~価格高騰の舞台裏~

今空前の焼酎ブームが続いている。都会には次々と焼酎バーが登場し、産地では焼酎工場が大幅な増産を続けている。特に芋焼酎が人気だ。そのため、原料になる芋が不足し、中国から冷凍芋を輸入したり、芋の生産をする建設業者も現れた。また、1本3、4万で取引される”プレミア焼酎”も現れ、安く大量に仕入れ、高値で転売するブローカーも登場している。 去年は、偽物がオークションで取引され ...

2005年2月14日(月)

夢の光が未来をひらく ~新・発光ダイオードの衝撃~

去年12月末、東北大学金属材料研究所が発表した研究成果が、世界の半導体研究者を驚かせた。「酸化亜鉛による、世界初の青色LED(発光ダイオード)開発の成功」。これは、中村修二教授が開発した従来の青色LEDの10分の1のコスト、10倍の発光効率で光る画期的なもの。 今回の成功は、今後、照明分野やDVDなど映像記憶メディアの世界で数兆円の市場を動かす可能性があると言われる ...

2005年2月10日(木)

介護が変わる ~“介護予防”の波紋~

見直しが進められる介護保険。改正の最大の柱が介護予防の導入である。介護保険を利用するお年寄りが急増する中、様々な予防サービスにより重度化を防ぎ給付増を抑える狙いである。最も注目される新サービスはいわゆる筋力トレーニング。去年後半から全国の自治体で機械やゴムバンドを使ったモデル事業が始まっている。 要介護度の改善など効果があがる一方、安全管理や対象者が限られるなど課題 ...

2005年2月9日(水)

北限のサル 捕獲作戦

青森県下北半島に生息する「北限のニホンザル」をめぐって地元の村が揺れている。農業被害が相次ぎ、住民が危害を受けるにいたり、脇野沢村が駆除に乗り出したのだ。北限のニホンザルは1970年の天然記念物指定後、増加。畑に電気柵を設置したり、捕獲したサルを村内の野猿公園に収容するなどの対策も限界に達した末の苦渋の決断だった。 しかし、駆除によって本当に被害が減るのか疑問の声も ...

2005年2月8日(火)

どう支える “学習障害”の子供たち

普通に生活できるのに、読み書きだけできない、計算だけできないという学習障害(LD)児。こうした子供たちは、外見では障害が見えないため、本人も親も「なぜ特定の勉強ができないのか」悩み、孤立してしまう。いじめや不登校といった深刻なケースに至る場合も少なくない。 こうした児童を支援するため、昨年12月の臨時国会では、「発達障害者支援法」が成立し、ようやく早期支援の体制作り ...

2005年2月7日(月)

フィッシング詐欺 狙われる個人情報

今、フィッシング詐欺と呼ばれる新手のネット犯罪が急増している。金融機関やプロバイダーなどの公式電子メールを偽装したメールを送りつけ、クレジットカード番号など個人情報を釣り出すように聞き出すという手口。 日本では去年11月から報告が急増したこの詐欺は、去年アメリカで爆発的に広がって170万人が被害に遭い、知らぬ間に口座から金を引き落とされたと言った被害額は12億ドルに ...

2005年2月3日(木)

子どもの睡眠が危ない ~いま大人にできること~

1月5日に放送したクロ現「子どもの睡眠が危ない」には再放送の希望や問い合わせが200件に達し(1月25日現在)、視聴者の関心の高さとこの問題の深刻さが浮き彫りになった。今回は、視聴者の反響にこたえるための第二弾「実用編」である。 テーマは特に4歳までの脳の発達期に、どうしたら正しい睡眠覚醒リズムを作ることができるのか。専門家の監修のもと、「夜早く、規則正しく寝させ」 ...

2005年2月2日(水)

安定か混乱か ~イラク・選挙後の行方~

1月30日イラクで予定される暫定国民議会の選挙。治安悪化がやまないなか、アメリカは一部で投票ができない可能性を認めながらも予定通り実施するかまえだ。しかし、今回の選挙はイラクの治安を更に悪化させるのではないかという懸念も出ている。多数派シーア派は選挙が行われれば国内政治の主導権を握ることができると、選挙実施に前向きな姿勢を崩していない。対するスンニ派は選挙をボイコット ...

2005年2月1日(火)

どう乗り切る花粉症

2月、各地で飛散開始日を迎えるスギ花粉。今年は西日本を中心に去年の10倍から30倍を越える大量飛散が予測されている。関東ではベンチャー企業が飛散予報を1時間単位で2キロメートル四方まで確認できるサービスを提供、予報を治療に役立てる試みも始まっている。 治療の面では従来、数年かかるといわれていた根治を望める治療が、最新の研究成果によって数ヶ月で8割の患者に効果が現れる ...