文研ブログ

放送博物館 2018年08月22日 (水)

#141 「大阪桐蔭×金足農」決勝戦をパブリックビューイングでお楽しみいただきました!

放送博物館 堀田伸一

北大阪代表の大阪桐蔭が優勝して幕を閉じた、夏の高校野球第100回大会。
NHK放送博物館では10月28日まで、夏の高校野球100回記念展「放送が伝えた白球の軌跡」を開催しています。その関連イベントとして、大阪桐蔭(北大阪)×金足農(秋田)の決勝が行われた8月21日に試合のパブリックビューイングを行い、約230人のお客様にお楽しみいただきました。

正直なところ、これほど多くのお客様にご来場いただけるとは予想しておらず、「おい、朝から何件もお問い合わせの電話が鳴っているぞ。人があふれるんじゃないか?」と心配する上司をよそに、「大丈夫ですよ。家のテレビでのんびり観る人がほとんどですよ。」とのんきに構えていたものの、昼過ぎに会場の前に並ぶお客様の数を見てびっくり。急遽、開場を早め、椅子を増設し、第2会場を用意し…。

どうやら、今回のイベントを秋田県出身の方々がSNSで拡散し、誘いあわせてご来場くださったようで、試合が始まると、金足農の吉田投手がストライクを取ると拍手が、金足農がヒットを打つと歓声が、画面が秋田県からのリポートに切り替わると大歓声が沸き起こる、そんな状況でした。

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試合終了後、秋田代表の金足農は敗れたものの、勝利した大阪桐蔭のナインがアップになると、会場のお客様からも惜しみない拍手が送られ、パブリックビューイングの醍醐味である周りのお客様との「一体感」や、球場にいるかのような「臨場感」は、家のテレビでは味わえないものだと実感させられました。

インターネットを介したSNS全盛の世の中にあって、パソコンやスマホの画面を見て博物館に来場されたみなさんが、リアルな人とのつながりを楽しんでくださったことや、テレビがその中心にあるということはとても興味深く、街頭テレビの時代から変わらない、テレビの魅力ではないかと思いました。
暑い中、わざわざご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

これまでの高校野球の熱戦を映像や博物館所蔵の史・資料で振り返る、夏の高校野球100回記念展「放送が伝えた白球の軌跡」は10月28日まで開催中です。ぜひ、ご来場ください。


NHK放送博物館

休館日 :月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は火曜日休館)、年末年始
入場料 :無料
開館時間:午前9時30分~午後4時30分
所在地 :〒105-0002 東京都港区愛宕2-1-1  
TEL  : 03-5400-6900

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