今年度の文化勲章を小説家の瀬戸内寂聴さん(84)が受章した。作家生活50年、女性の激しい生き方を描き続けてきた。今、その生き方に惹かれ、瀬戸内さんが開いた庵・寂庵には法話を聞くために多くの人が集う。家庭や恋愛問題、いじめやリストラなど様々な人生相談の場ともなっている。「人間は死ぬまで自分に見切りをつけてはならない」が信条の瀬戸内さんは、今も新たな試みに挑戦し続けている。歌舞伎や狂言、さらにオペラの台本まで、これまで手がけたことのない、新しいジャンルに積極的に取り組んでいる。80歳を超えてもなお、あくなき挑戦を続ける瀬戸内寂聴さんのエネルギーの源になっているものは何なのか、本人の言葉の中から探っていく。
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