2017年05月28日 (日)

命の花 薫る ~鹿児島県 鹿屋市~

kanomain.jpg鹿児島県鹿屋市は大隅半島の中心。建設会社や地方銀行の支店が集まり、国立の体育専門大学や海上自衛隊の基地もあります。初夏、町を歩くと気づくのは、あちこちに植えられたバラ。美しい花でにぎわいをもたらそうとバラ園設立の立て役者になった男性、学生たちを温かく見守るおでん屋のおかみさん、戦前、特攻作戦に向かった若い兵士たちが、戦闘機の中で食べたお菓子を再現した和菓子屋の女性店主、それぞれの思いと出会います。


今回の放送内容

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バラの町・鹿屋。鉄道が廃線になり、活気が失われつつあった鹿屋は、24年前にバラによる町おこしを始めました。「女性が来れば町はにぎわうはず」と、国内最大級のバラ園整備に奔走した門倉美博さん。高温多湿で台風が多く、バラが育ちにくい環境のもとでも挑戦しました。農薬や化学肥料を使わず、バラ本来の生命力を引き出すのが門倉さんのこだわり。町を元気にしたいという 思いが詰まったバラが、町中に咲き誇ります。


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連日、たくさんの人でにぎわうおでん屋さん。50年以上通う常連だけでなく、自衛官や体育大学の学生など。さまざまな地域から移り住んできた人たちが訪れます。名物のみそおでんは、3代目店主の有村秀子さんが毎日3時間煮詰めて作る、手の込んだ味。元々お店のお客さんだった有村さん。「肩を寄せ合い語らう温かい空間を残したい」という思いで、病気で倒れた先代から店を引き継ぎました。鹿屋に赴任した会社員や、夢を追う大学生を、母のように迎えるおでん屋さんです。


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太平洋戦争末期、特攻作戦で多くの若い命が散った鹿屋。その若き隊員たちと交流があった和菓子店の店主、北村馨さん。当時5歳だった北村さんは、両親たちと共に特攻隊員を見送りました。72年経った今も、その悲しみの記憶は消えません。北村さんはことし、父親が特攻隊員のために作っていた、お菓子の再現に取りかかりました。貴重だった甘いあんをはさんだタルト、出撃後に機内で食べるためのお菓子です。お菓子を通じて、薄れゆく特攻の記憶を町に残す女性です。


kanoyamada.jpg旅人・山田敦子アナウンサーより

鹿屋にバラを根付かせた門倉さんの農園のソフトクリーム…有機栽培のダマスクローズの花びらを混ぜ込み、なんとも甘やかな香り。居酒屋のみそおでんは、親元を離れて暮らす大学生たちのお腹を温かく満たすコクのあるおいしさ。そして特攻の基地だった鹿屋で、軍の御用達だった老舗和菓子屋さんがよみがえらせたタルト。スポンジにあんをサンドし、片手で食べやすいように細長くに切った優しい味のタルトは、出撃する特攻パイロット達が懐に忍ばせ、機上で人生最期の食として口にしたもの。鹿屋の旅は心揺さぶられる味の旅でした。


鹿屋へのアクセス

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〈バス〉
鹿児島空港から空港バス→「鹿屋」下車(約100分)
鹿児島中央駅から直行バス→「鹿屋」下車(約120分)

〈車〉
東九州自動車道「鹿屋串良」JCTから約20分


問い合わせ先

▼鹿屋市の観光について
 鹿屋市役所 0994-43-2111(代表) 

▼かのやばら園について
 かのやばら園 0994-40-2170

投稿時間:08:24


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