2017年02月26日 (日)

白き山 恵み遥(はる)かに ~石川県 白山市~

hakusan-main.jpg古くから山岳信仰の聖地として親しまれて来た霊峰白山。その麓の石川県白山市では、雪深い山里から日本海沿岸の漁港まで、白山から流れ出る水が地域独特の文化を育んでいます。水質の良さを生かした昔ながらのこうじ造りや、そのこうじを使った家庭での味噌造り、北前船の寄港地だった漁港でのフグの卵巣の糠漬けなど、冬期に最盛期を迎える発酵食品の伝統文化と、今も山への感謝を忘れない人々の暮らしを訪ねました。


今回の放送内容

hakusan1.jpg白山のすぐ麓の集落、白峰地区は積雪3、4メートルにもなる北陸有数の豪雪地帯です。山あいの少ない平地に家々が密集するこの地区では雪をよける場所が少ないため、江戸時代の初め飲料水用に白山から引いた水路を、雪捨て場として活用しています。白峰地区の暮らしの歴史に詳しい若者、山田浩太郎さんに土地ならでは風習や、古民家に残る雪と共に暮らす工夫を教えていただきます。


hakusan2.jpg山のすそ野に位置する鶴来(つるぎ)地区では、白山の水の良さを生かした発酵食が盛んに造られています。酒、醤油、味噌、酢などの店が並ぶこの地区で、どの発酵食にも欠かせない「こうじ」を製造販売している店があります。そこでは夫婦二人で150年以上続く地下の石室(いしむろ)を使い「こうじ」を造っていました。6代目店主、武外喜男(たけときお)さんと奥さんの幸子(ゆきこ)さんに、昔ながらの「こうじ」の魅力を伺います。


hakusan3.jpg白山から流れる手取川(てどりがわ)河口にある美川漁港の界わいは、北前船の寄港地として栄えた場所です。ここでは、江戸時代から続く全国でも珍しい発酵食「フグの卵巣のぬか漬け」が造られています。猛毒のあるフグの卵巣を一年間塩漬けにした後、白山の水で造られたこうじと米のぬかで、さらに一年半ほど漬けると毒が消えるのだそうです。いまだに科学的には解明されていない伝統の製法を受け継ぐ荒木敏明さんの工場を訪ねます。


旅人・山田敦子アナウンサーより

hakusan-yamada.jpg冬の最中に白い旅をしました。神々しく輝く白山の嶺(みね)。ふもとの白峰地区は豪雪地帯。白い雪の中で春を待ちます。下った鶴来地区は発酵食が盛んで、老舗のこうじ屋さんの石室では、白山の水が真っ白な米の花(糀)を咲かせます。しかし、更に下った漁港で見たものは、強烈な発酵臭と中身が滲み出て茶色や桃色のどろどろになった樽の山。中から掘り出されたのは、黄土色のフグの卵巣。先に食べて下さい、毒は抜けてます、と恐ろしい言葉で勧められ、こわごわ口に含むと、濃厚なチーズにも似た風味。白い旅が最後は黄土色になったけれど、味わい深い旅でした。


白山市内各地へのアクセス

hakumap.png

●白峰地区へのアクセス
JR北陸本線「金沢」駅→「西金沢」駅(約5分)
→北陸鉄道石川線「新西金沢」駅→「鶴来」駅(約28分)
→加賀白山バス「白峰 白山体験村」行→「白峰」下車(約55分)

●鶴来地区へのアクセス
JR北陸本線「金沢」駅→「西金沢」駅(約5分)
→北陸鉄道石川線「新西金沢」駅→「鶴来」駅(約28分)

●美川地区へのアクセス
JR北陸本線「金沢」駅→「美川」駅(約20分)

★車でのアクセス
北陸自動車道「美川」ICより 白峰地区(約60分)/鶴来地区(約20分)/美川地区(約5分)


問い合わせ先

▼白峰地区の伝統的建造物について
 白峰観光協会 076-259-2721

▼白山市の発酵食文化について
 白山市役所 観光文化部観光課 076-274-9544

 

投稿時間:08:24


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