60代の孤独死 団地の片隅で ~外国人労働者の末路~
団地で孤独死が起きていると聞くと、高齢者問題だと誰もが思うだろう。しかし今、団地で起きているのは、外国人労働者の孤独死だ。数年のデカセギのつもりで来日した人たちが日本での暮らしが長くなり、母国とのつながりをなくしてしまう実態が明らかになってきた。30年前、一番早く来日したブラジル人の労働者たちが相次いで孤独死した団地でその人たちの人生をたどり、今、何が必要か考える。
団地で孤独死が起きていると聞くと、高齢者問題だと誰もが思うだろう。しかし今、団地で起きているのは、外国人労働者の孤独死だ。数年のデカセギのつもりで来日した人たちが日本での暮らしが長くなり、母国とのつながりをなくしてしまう実態が明らかになってきた。30年前、一番早く来日したブラジル人の労働者たちが相次いで孤独死した団地でその人たちの人生をたどり、今、何が必要か考える。
いま“虐待後”を生きる若者たち=「虐待サバイバー」という言葉が注目を集めている。ひきこもりや自殺未遂‥。大人になっても心に刻まれた傷が癒えず、社会から孤立するケースが後を絶たないのだ。今回、虐待後を生きる若者たちの日常に密着、彼らがいったい何を抱えて生きているのか取材した。今月発表された虐待の通告件数(2019年)は過去最悪を更新(9万7千人 警察庁)。国も4月から虐 ...
今、ネットの爆発的な普及の陰で、新聞をはじめとした地域メディアが危機に直面している。発行部数と広告収入の減少により、全国で廃刊や休刊する新聞が相次いでいるのだ。こうした中、読者や市民と直接結びき、疑問や悩みを取材する「読者起点の報道」に活路を見いだそうという動きが始まっている。報じるだけでなく、読者とともに地域の課題解決を目指す「課題解決型ジャーナリズム」。この新たな ...
相模原市の障害者施設で、入所者など45人が殺傷された事件。事件を起こした植松聖被告の裁判には、多くの人々が傍聴に訪れてきた。障害のある息子を育てる父親は、裁判を通じて、自らが意識してきた“社会の目”と対峙してきた。春から福祉施設で働く大学生は、利用者との接し方を模索する中、法廷で語られる言葉に耳を傾けてきた。被告の「意思疎通のできない人間は生きる価値はない」という言葉 ...
新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。中国では死者が1367人にのぼり、中国以外の27の国と地域では567人の感染が確認されている(13日夕時点)。中国にある自動車工場の生産再開を延期する日本メーカーが相次いでいる他、食品メーカーなどでも工場の操業再開を延期する動きが続いている。世界経済への影響はどうなるのか?国内外の最前線からのリポートで迫る。
東京では70代のタクシー運転手が…。和歌山では50代の医師が…。新型コロナウイルスの、国内での感染が広がりを見せている。タクシー運転手のケースでは80代の義母も感染し、命を落とした。「感染のフェーズが変わった」と言われる中、私たちはどう対処すればいいのか?国内の感染事例を検証し、感染拡大を防ぐすべを考えるとともに、医療機関の患者受け入れ体制など、命を守るための対策に迫 ...
毎年秋にフランスで開催されるチョコレートの世界的祭典「サロン・デュ・ショコラ」。去年「世界を代表するショコラティエ100人」が選出され、日本人はフランスに次ぐ第2位となり、注目を集めた。その多くが世界的に無名の中小企業。躍進の陰にはどんな秘密があるのか?選出された一つ、大阪にある従業員約80人の老舗チョコレート会社。社長は女性。夫の急病により事業を急遽引き継いだ。カギ ...
妻・沙知代さんを亡くし、「早く死にたい」と話しながら、それでも前を向いて努力する野村克也さんの日々を半年にわたってカメラが記録してきた。取材陣に、ハッとする言葉を常に発していた野村さん。若いディレクターに語ったのは「若いのだから先だけを見すえて成功だけを考えて生きなさい」「失敗と書いて”成長”と読む」という言葉だった。 貧しい家庭に生まれた野村さんは、立ちはだかる困 ...
2月3日のアイオワ州の党員集会で始まる大統領を決める長き戦い。トランプ政権の発足から3年あまり、アメリカ社会では分断が固定化し、それが大統領選挙に大きく影響しようとしている。トランプ大統領誕生以降のアメリカ社会の変容を見つめ、選挙の行方を占う。この3年、トランプ氏はさまざまなピンチに見舞われたにもかかわらず、それを乗り越え、一定の支持を集め続けてきた。今年に入って、史 ...
「AYA世代」と呼ばれる15歳から39歳の若い世代。毎年その内の2万人以上ががんと診断されている。この世代が、がんの治療と同時に直面するのが、“不妊のリスク”の問題。抗がん剤や放射線治療の副作用で、男女問わず生殖機能に影響が出る場合があるためだ。進行の早いがんの場合、治療は一刻を争う。すぐに治療を始めるのか、それとも、“未来の命”の可能性を守る手立てを探るのか。短い期 ...
私たちの医療にかかるお金をどうするか…。いま1人あたりの医療費は増大し、各健康保険組合の保険料も増えている。国や自治体も財政逼迫を訴え、国では高齢者の負担増への議論も進む。こうした中、1人1人に意識を持ってもらいながら医療費の抑制を実現しようという新たな取り組みが各地で始まっている。当たり前に受けていた医療が受けられなくなる事態を防ぐため、健康とお金をめぐる問題をどう ...