クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
フリーターの急増、携帯・PHS活用による就業環境の変化、2000年問題、銀行統合、日産のゴーン社長就任など経済や暮らしのテーマが多い年でした。国内では初めて脳死判定による臓器移植が行われ、欧州では新通貨・ユーロが導入されました。

1999年 6月

新しい記録から見る
1999年6月28日(月)

人を減らすか賃金を減らすか ~始まった企業の大変革~

ことし大手企業が、相次いで人員の削減策を発表した。赤字に転落したNECは、1万5千人、巨額の負債をかかえる日産自動車は5千人などいずれもかつてない人員削減策だ。千葉県の観光バス会社は、全社員を一旦退職させ大幅な賃金カットをした上で、再雇用するという手法をとった。従業員を守ることが会社の存在意義だとしてきた日本企業、その姿勢がなぜ今一変したのか、雇用のあり方を変革しよう ...

1999年6月24日(木)

サリン事件は終わらない ~松本サリン被害・心の後遺症~

平成6年6月27日・午後10時30分、松本市内の駐車場に2台の車が止まった。車には、オウム真理教の幹部7人が乗っていた。ここで、猛毒サリンが撒かれた。7人が死亡、151人が被害にあった松本サリン事件である。 今夜は、事件から5年、いまだに癒されない被害者の心の傷を追う。

1999年6月22日(火)

なぜ死に急ぐ中高年 ~自殺者3万人・急増の背景~

増え続ける自殺をどうすれば防げるのか。先週、東京で医師や弁護士が出席して緊急シンポジウムが開かれた。自殺した人の数は、その時代の景気や世相に大きく左右されてきた。最初のピークは昭和33年、戦後の混乱が一段落して日本人が少しゆとりを回復した時期だった。2度目のピークは昭和61年、円高不況が深刻になった年だった。その後バルブの時代を経て先の見えない不況に突入。自殺者は急激 ...

1999年6月17日(木)

絵本ちびくろサンボ論争

今月3日、絵本「ちびくろさんぼ」が10年ぶりに出版された。この物語は、黒人の描き方に問題があり差別的な言葉も使われているとして抗議を受け、絶版となっていた。今回の出版は、この本が本当に差別的な意味を持つのか改めて問うものだ。これに対し差別解消を目指す市民団体からは、否定的な声が上がっている。アメリカでは半世紀以上の議論の末、この本は絶版にはしないものの、公の場からは遠 ...

1999年6月9日(水)

マイホームが揺れる ~違反続出・木造3階建て住宅~

狭い土地でも部屋数が確保出来る、木造3階建て住宅。都市部を中心に人気を集める一方で、違反建築も相次いでいる。大阪堺市が行った実態調査で、安全性に問題がある違反建築が1000軒中、700軒にも上ることが明らかになった。住民たちは、建物の揺れや傾きに悩まされている。堺市は、違反防止のため工事現場のパトロールに乗り出した。殆どの建物が、着工前に申請された図面とは違う間取りで ...

1999年6月8日(火)

町に穴があいた ~石灰岩地帯・人家を襲う陥没災害~

今夜は、小さな町を突然襲った地盤陥没災害を伝える。岡山県の山里で、地面に大きな穴があき、道路や住宅に亀裂が入る被害が相次いでいる。いつ自宅の床が落ちるか分からない事態に、住民は不安を募らせている。  陥没はどんなメカニズムで起きたのか、対策はないのか、陥没災害の謎に迫る。