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この年の出来事
フリーターの急増、携帯・PHS活用による就業環境の変化、2000年問題、銀行統合、日産のゴーン社長就任など経済や暮らしのテーマが多い年でした。国内では初めて脳死判定による臓器移植が行われ、欧州では新通貨・ユーロが導入されました。

1999年 7月

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1999年7月29日(木)

狙われる年金 ~高齢者融資の落とし穴~

“年金を受給している高齢者にお金を融資します”、という金融業者の広告が今、街にはんらんしている。こうした業者の中には、融資の見返りに年金の受給資格を示す年金証書と通帳、印鑑を要求するところがある。年金を担保にとる違法な年金融資だ。こうした業者に一旦お金を借りてしまうと、年金が自分のところに入ってこなくなる。そのため生活費にも困りさらに借金を重ねてしまう。年金を担保にと ...

1999年7月22日(木)

中国ノンバンク破たんの衝撃 ~ずさんな融資の実態~

改革開放政策のもと、飛躍的な経済成長を遂げてきた中国で今金融機関の経営危機が相次いでいる。特に衝撃を与えたのは、中国でも大手のノンバンクの破たん。負債総額は日本円で凡そ5千億円。中国側は海外の債権者に対して、このノンバンクの対外債務を公的資金で返済する考えはないと表明している。日本の銀行にとっても問題は深刻、このノンバンクをはじめ中国の金融機関に多額の融資をしているか ...

1999年7月12日(月)

違反ゴミ処分場  なぜ使われ続けたのか

ふだん私たちが家庭から出しているゴミは、焼却場で燃やされたあと灰となって処分場に埋められる。この灰の中には、ダイオキシンをはじめ様々な有害物質が含まれている。しかし最終処分場の中には、有害物質が流れ出すのを防ぐ対策が、とられていないものが多いことが判った。事態を重くみた厚生省は、これらの施設に対し直ちに灰の搬入をやめるよう通告した。環境汚染の可能性がある最終処分場がな ...

1999年7月8日(木)

ヒトの精子をネズミで育てる

男性の不妊症には、精子をつくれない無精子症とよばれる病気がある。これまで治療法はなく、こどもをつくることが出来ないとされてきた。今年2月、鳥取大学医学部は無精子症の男性でも、動物の身体を利用すれば精子を作ることが出来たと発表した。利用された動物はネズミだった。しかし一方で、この精子は本当に人間のものと呼べるのか、人間の生殖医療で動物を使うことは許されるのか、研究者の間 ...

1999年7月1日(木)

コソボ難民帰還の現実

難民となっていた人々が、今続々とコソボに帰っている。しかし、難民たちを待ち受けていたのは、厳しい現実であった。家を焼き尽くされ、生活の糧を失った人々、仕掛けられた地雷の恐怖、一方、帰還したアルバニア系難民によるセルビア系難民への報復が相次いでいる。民族間に、さらなる憎しみが生まれている。今夜は、大量の難民帰還がもたらしたコソボの新たな現実を伝える。