増え続ける自殺をどうすれば防げるのか。先週、東京で医師や弁護士が出席して緊急シンポジウムが開かれた。自殺した人の数は、その時代の景気や世相に大きく左右されてきた。最初のピークは昭和33年、戦後の混乱が一段落して日本人が少しゆとりを回復した時期だった。2度目のピークは昭和61年、円高不況が深刻になった年だった。その後バルブの時代を経て先の見えない不況に突入。自殺者は急激に増え、去年過去最悪の3万1734人となった。特に増えているのは、40代、50代の中高年の自殺だ。中高年はなぜ死を急ぐのか、自殺急増の背景を探る。
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