今月3日、絵本「ちびくろさんぼ」が10年ぶりに出版された。この物語は、黒人の描き方に問題があり差別的な言葉も使われているとして抗議を受け、絶版となっていた。今回の出版は、この本が本当に差別的な意味を持つのか改めて問うものだ。これに対し差別解消を目指す市民団体からは、否定的な声が上がっている。アメリカでは半世紀以上の議論の末、この本は絶版にはしないものの、公の場からは遠ざけようという考え方が主流になっている。そうした中、黒人達の間からこの物語の良さをなんとか残せないかという動きも出始めている。今夜は、10年ぶりに出版された絵本が問いかけるものとその波紋を追う。
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