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この年の出来事
アメリカがイラクを攻撃し戦争に突入。フセイン政権崩壊後の動向など最新報告を重ねました。新型肺炎SARSの猛威と現地で活動する日本企業への影響も大きなニュースに。国内では小泉総理の自民党総裁再選などさまざまなテーマが登場しています。

2003年 6月

新しい記録から見る
2003年6月30日(月)

“りそな”どう生かす2兆円

経営の悪化に伴い、2兆円近い公的資金が投入されることになった、りそな銀行。今月27日、株主総会でグループの新たな経営陣が正式に決まり、国の厳しい監視のもとで、経営の立て直しが始まる。 新経営陣は、どのように再生に取り組もうとしているのか?中小企業むけ融資の拡大や不良債権の処理という難題にどう対応するのか? 新しく会長に就任した細谷英二さんに、りそな再生に向けた課題 ...

2003年6月26日(木)

帰らぬ486人 ~韓国の拉致被害者~

日本人拉致問題が昨年大きな展開を見せた一方で、いまだ解決の糸口すら見出すことができないもう一つの「拉致」問題がある。韓国から北朝鮮に拉致された人々の問題だ。 韓国政府が認定している拉致被害者は486人。そのほとんどが生死すらわかっていない。しかし、韓国では拉致被害者の家族は北朝鮮と関わりがあると疑われ、これまで被害を訴えることもままならなかった。日本人の拉致問題に注 ...

2003年6月25日(水)

“脅威”は作られたのか ~問われるブレア政権~

イラクの大量破壊兵器に関する報告をめぐって、イギリス・ブレア政権が危機を迎えている。 去年9月、情報機関をまとめる統合情報委員会は「フセイン大統領が命令すれば45分以内に生物・化学兵器を使用する能力がある」とする報告書を公表したが、「首相官邸が手を加え脅威を誇張したのではないか」という疑惑が持ち上がっている。 6月17日から始まった公聴会では、クック前院内総務や前 ...

2003年6月24日(火)

農村にチャンスあり ~増える女性の起業~

全国の農村で女性が起業するケースが急増している。その数はおよそ8千、10年前の6倍以上に増えている。 業種は直売所、加工品販売、農家レストラン等が多いが、新鮮で安全な食べ物を求める声が高まる中で、売り上げは右肩上がり。これまで眠っていた女性労働力の活用は、地域経済に大きな影響を与えている。 愛媛県の内子町では、情報センターを作って、在庫管理をしながら直売所で農作物 ...

2003年6月23日(月)

特許を見直せ

長年、所有する特許の多さで技術力を誇示してきた日本の大企業が、今、保有する特許の見直しを始めている。 数万件の特許の管理費として年間数十億円を特許庁に納めてきた大手電機メーカーは、デフレ不況で経費節減を迫られる中、コストの割に収益をもたらさない特許を他社に売却したり、活用の見込みが低い新たな特許申請を絞り込む取り組みを始めた。しかしどの技術が将来不要になるか見極めに ...

2003年6月19日(木)

高松塚古墳壁画 突然の黒いカビ

今年3月、文化庁は国宝「高松塚古墳壁画」に黒いカビが見つかったと発表。1300年以上も前につくられ、飛鳥時代の日本と中国・朝鮮との結びつきを示す壁画は、今日まで古墳の中で当時の姿を損なうことなく残されてきた。 「世紀の発見」から30年間、厳重に保存されてきた貴重な壁画になぜカビが発生したのか。調査の結果、墳丘にある木の根が枯れ、水の通り道ができたことがカビを発生させ ...

2003年6月18日(水)

刑務所でいま何が ~保護房からの報告~

受刑者の更正を目指し、厳しい規律と指導を徹底してきた刑務所のあり方が今岐路に立っている。 日本最大3000人の受刑者を収容する府中刑務所では、6分の1の500人が集団生活ができず「独居房」に収容されている。多くが覚醒剤を乱用したことがある受刑者で、再犯率、再入所も多い。大声を出すなど問題を起こした受刑者は「保護房」に一時的に隔離されるが、覚醒剤後遺症の受刑者などが保 ...

2003年6月17日(火)

警告を無視するストーカーたち ~検証・ストーカー規制法~

ストーカー規制法が施行されて3年。被害者から警察へ訴えがあると加害者への「警告」が行われ、さらに行為が続けば行政命令や刑事罰が課せられることになった。 一昨年の警告件数は460件、その中で禁止命令に至ったものは僅か18件で、警告の効果は大きいとされている。しかしその一方で、数字には現れない、警告が逆効果になる例も増えている。 ストーカー対策に取り組んでいるNPOに ...

2003年6月16日(月)

若者が見つめたイラク戦争 ~インターネットに寄せられた言葉から~

イラク戦争開戦直後の3月26日、日本の若者たちが一つのホームページを立ち上げた。「ことばで綴る千羽鶴」と題され、イラク戦争について感じた素直な気持ちを短い詩の形で募集したものである。 「殺さないで。殺さないで。殺さないで。私おばあちゃんが一人死んだだけで心に穴が開いた」、「『平和ボケ』してるものの綺麗事?違う。『平和の良さ』を知っているものの願いだ」等々。記名式で、 ...

2003年6月12日(木)

身近な薬の副作用 ~被害の実態は~

市販の風邪薬などを飲んだ人が、発疹や高熱が出て失明などに至るケースもある重篤な副作用「スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)」の実態が分かってきた。 厚生労働省にあがる年間の報告件数は300人程度、中には死亡に至る例もあり、「病院に行っても医師の知識不足からSJSと分からず、たらい回しにされた」「後遺症で苦しいのに経済的な支援がない」という声が、患者会のアンケー ...

2003年6月11日(水)

失われたイラク文化財 ~略奪はどう行われたか~

4月上旬、バグダッド陥落の混乱の中、メソポタミア文明の貴重な文化財が奪われた。 被害は当初17万点と伝えられたが、ユネスコなどの調査が進む中、実際は事前の避難作戦が功を奏し、数千点とみられることが明らかになってきた。その一方で、貴重なものを選んで盗みだし、その資料を焼き捨て何を盗んだか分からなくするなど、内部に詳しい人間が関係した組織的犯行の実態も浮き彫りになってき ...

2003年6月10日(火)

国民をどう守るのか ~検証・有事関連法~

日本が武力攻撃を受けた時、いわゆる「有事」の際に国民や政府、自衛隊はどう対応するのか。その具体的な対応策をまとめた「有事関連法」が、先週6日に成立した。 いわゆる「有事法制」の整備は、長い間必要性が指摘されながら、国民的な議論が深まっていないなどして、先送りされてきた。しかし、2年前に奄美大島沖で起きた不審船事件などを受けて、日本における「有事法制」の必要性が再びク ...

2003年6月9日(月)

ノ・ムヒョン大統領に聞く ~北朝鮮にどう向き合うか~

日本を初めて公式訪問した韓国のノ・ムヒョン大統領。 北朝鮮の核開発問題をどう解決していくのか、5月14日米韓首脳会談でブッシュ大統領は軍事的な選択肢を排除できないとし、太陽政策の継続を掲げるノ大統領との溝の深さが改めて明らかになった。 日米韓で北朝鮮問題にどう対処していくのか、小泉首相との会談を終えたノ大統領に、対米関係・国内問題などと共にインタビューする。

2003年6月5日(木)

犯罪から身を守れ ~治安悪化 広がる“自警”~

検挙率が20%と低迷、「自分が犯罪被害に遭う不安を感じる」人の割合も41%にまで急増する等、治安が悪化する中、全国各地で「自警」の動きが広がっている。 空き巣・強盗などの被害に遭った恐怖感から防犯カメラを設置する人が増加、「防犯マンション」と呼ばれる分譲マンションも通常の価格帯で販売されるようになってきた。強盗が急増した東京の小岩商店街では4月、全国で初めて地域住民 ...

2003年6月4日(水)

新型肺炎 苦悩する日本企業

今なお完全に抑え込むことの出来ない新型肺炎SARS。中国との取引や現地生産を急速に進めてきた日本企業への影響が深刻化している。 JETROの調査では、中国に進出している日本企業のうち、86.2%が「事業に影響がある」と回答している。 松下電器産業は、北京の2つの工場で感染者が確認されたため、およそ2週間、操業を停止せざるを得なくなった。今、新たに表面化した”生産工場 ...

2003年6月3日(火)

増える地方税の滞納 ~苦悩する自治体~

長引く不況の中で、市民税や固定資産税など地方税の滞納が増えている。全国の滞納額の累計は過去最高の2兆3千億円を超え、「このままでは住民サービスへの低下を招きかねない」と頭を抱える自治体が多い。 納税義務者の2割にあたる2万件の滞納を抱える四日市市では、歳出を一律20%カットする一方、特別回収チームを結成。悪質な滞納に対しては、土地や建物、銀行預金などの差し押さえも辞 ...

2003年6月2日(月)

肥満との闘い ~沖縄 長寿日本一を取り戻せ~

世界に誇る沖縄の健康長寿が揺らいでいる。去年12月に発表された都道府県別データでは女性の平均寿命は1位(86.01歳)を保ったものの、男性は26位(77.64)と急落、全国平均寿命(77.71)を下回る結果となった。 高齢者の死亡率は低いにも関わらず、50代以下の若年世代の死亡率が高まっているためである。その原因は、ファストフードなど肉を中心とした食習慣と運動不足に ...