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この年の出来事
アメリカがイラクを攻撃し戦争に突入。フセイン政権崩壊後の動向など最新報告を重ねました。新型肺炎SARSの猛威と現地で活動する日本企業への影響も大きなニュースに。国内では小泉総理の自民党総裁再選などさまざまなテーマが登場しています。

2003年 9月

新しい記録から見る
2003年9月30日(火)

娘のことを知りたい ~新宿ビル火災 母たちの2年~

44人もの命を奪った歌舞伎町のビル火災。ずさんな防火体制の責任を問われ、ビルの所有者らの刑事裁判が続く一方で、遺族達は怒りと悲しみの2年間を送ってきた。中でも4階の飲食店で働いていた19歳から26歳までの女性12人の母親達は苦悩の日々を過ごしてきた。女性の大半が東京以外の地方出身者。離れて住む母親達は、娘があの店で働いていたことさえ知らなかった。「なぜ娘は歌舞伎町で働 ...

2003年9月29日(月)

援助大国 ODAはどこへ

8月末、政府はODAの原則を定めた大綱を11年ぶりに見直した。従来は国際貢献・人道主義が強調されていたのに代わり、「我が国の安全と繁栄の確保に資する」として、戦略性・国益重視が打ち出されている。 ODAをめぐっては、インドネシアでダム建設に際し立ち退いた住民が、日本政府を相手に損害賠償を求める訴訟を起こすなど、現地の環境や社会事情が十分考慮されなかったためとされる問 ...

2003年9月25日(木)

祖国での孤立 ~中国残留孤児はいま~

中国残留孤児の訪日調査が始まって20年あまり、これまでに帰国した孤児は2400人を数える。 高齢化が進み平均年齢は60歳を超え、全体の約7割が生活保護で暮らす苦しい生活を送っている。懸命に働き続けたが報われず僅かな年金しか得られない人や、祖国への思いを胸に帰国したが日本社会にとけ込めず引きこもる人たち。9月24日には全国の中国残留孤児が国を相手に損害賠償を求め提訴し ...

2003年9月24日(水)

小泉再選 ~自民党総裁選の舞台裏~

今月20日に投開票が行われた自民党総裁選挙。小泉総理大臣が他の3候補を圧倒して再選を果たした。この秋にも予想される衆議院選挙や来年夏に行われる参議院選挙を控えて、「党の顔となるのは小泉総理以外にない」という議員心理が、小泉再選の大きな原動力となった。党内最大派閥が分裂状態となり、党役員人事を巡って駆け引きが行われるなど、水面下で激しい攻防が繰り広げられた自民党総裁選挙 ...

2003年9月18日(木)

どこまでできるディーゼル車規制

ディーゼル車が引き起こす深刻な大気汚染を解消しようと、首都圏、阪神、愛知・三重の3地域を対象に、去年、「自動車NOx・PM法」が施行された。古いディーゼル車は、原則、登録後9年以上たつものから順に、10月以降、乗れなくなる。 愛知県では、新車に買い替える余裕のない中小運送会社が、対策地域外に架空の営業所を置き、古いディーゼル車を登録する違法行為が相次いでいる。一方で ...

2003年9月17日(水)

世界に挑む高齢者たち ~金メダリスト・パワーの秘密~

7月プエルトリコで開催された「世界マスターズ陸上競技選手権」。5歳ごとにクラス分けされ「中高年のオリンピック」と呼ばれる2年に1度のこの大会に、今回は日本人37人が出場。70歳以上のクラスを中心に、金メダル14個を含む29個のメダルを獲得した。選手たちによれば、高齢になってもトップアスリートであり続ける秘訣は、日常生活にあるという。特殊なトレーニングを行っていない選手 ...

2003年9月16日(火)

見直される外来魚対策 ~「リリース」禁止の波紋~

ブラックバスやブルーギルなどの外来魚。これまで漁業法に基づいて持込みが禁止されてきたものの、バス釣りブームが続く中で、その生息域と数は増え続けてきた。 しかし、去年、国が新生物多様性国家戦略を打ち出したことをきっかけに、その対策の見直しが始まっている。秋田県は今年の4月から、釣り上げたブラックバスを再び湖に戻さないことを求める「リリース禁止」を開始した。ところが、釣 ...

2003年9月11日(木)

シベリア森林大火災 ~加速する地球温暖化~

いまシベリアの広大な森林が火災によって急激に失われつつある。 この北方林は従来CO2の有力な吸収源と考えられ、「地球の肺」とも呼ばれてきた。ところが、頻発する大火災が原因で予想を超える莫大な温暖化ガスが発生し、CO2の収支が逆転しはじめていることが明らかになってきたのである。とりわけ今年の火災は史上最悪で、すでに日本の国土の3分の1に相当する面積が消失したという。 ...

2003年9月10日(水)

追跡 アルカイダ ~7600人の“極秘”リスト~

同時多発テロ事件から2年、事件を起こしたアルカイダメンバーの摘発は今も世界中で行われているが、その全貌はいまだ明らかにされていない。 今回、NHKは世界中のアルカイダのメンバーが記されているとされる極秘リストを入手した。そこから知られざる事実が浮き彫りになってきた。メンバーの数は7000人を越え、国籍は中東やアフリカのみならずアジア、ヨーロッパ、アメリカにも広がり、 ...

2003年9月9日(火)

どう防ぐ 医療ミス

全国の病院で多発する医療ミス。これを「個人の過失」と片づけている限り無くならないとして、「組織やシステムの欠陥」に目を向け、航空業界などの品質管理手法を取り入れることで、医療ミスを減らそうとする取り組みが、東北大学医学部付属病院で始まっている。 薬の処方ミスの背景には、カルテの書き方や、医師・看護師間での情報伝達の仕組みに問題があるとして、2年前から改善に乗り出し成 ...

2003年9月8日(月)

甲子園 燃えるスタンド

18年ぶりの優勝に向けて盛り上がる阪神タイガースの本拠地・甲子園球場。そこには何十年にもわたって”常敗”球団を応援し続けてきた日本一熱心なファンが陣取り、他の球場とは全く異なる独特の興奮と文化がある。 縦縞のはっぴと独自の化粧で変身することで日常から脱する女性。うまく行かない自分の人生と「ダメ虎」を重ね合わせて球場に通い続けてきたサラリーマン。20年前にスタンドで知 ...

2003年9月4日(木)

検証 アメリカ大停電

先月、アメリカで起きた大停電。都市機能は完全に麻痺し、影響を受けた市民は5千万人、損失は7千億円に上ると言われている。 この大停電のきっかけは、オハイオ州で起きた送電線の異常だったといわれている。それがわずか9秒でアメリカ中西部から東部、カナダへと拡大し、史上最悪の事態をもたらした。本来なら問題が起きた送電網を他の地域と切り離すシステムが働き、被害が拡大するのを防ぐ ...

2003年9月3日(水)

サラリーマンの年金が減る ~企業年金 改革の行方~

2000万人のサラリーマンの老後を支える企業年金で、給付減額の動きが加速、厚生年金基金連合会の調べでは、加盟する4分の1の基金が減額に向けて動いている。 原因は低金利と株安で、この3年運用はマイナスが続く。企業の経営危機の大きな要因となっている事態に国も、「代行返上」や給付を変動できる「キャッシュバランスプラン」など救済策を打ち出している。しかし、代行返上は一時的に ...

2003年9月2日(火)

火山ガスと共生できるか ~三宅島 帰島への模索~

噴火による全島避難から3年。三宅島では、今も世界にも例がない大量の火山ガスが放出され、住民が帰れない状態が続いている。 避難が長期化する中、三宅村はついに、ガスの放出が続く中での帰島に向けて具体的な準備に乗り出した。十分な安全対策、とりわけ、ガスの影響を受けやすい住民「高感受性者」への対策が進められている。 島で安全対策整備に奔走する担当職員や、悩む避難住民を取材 ...

2003年9月1日(月)

東海地震 見直される防災計画

予知を前提とした大規模な防災体制の整備が進められてきた東海地震。その根幹となる国の防災基本計画が今年、見直された。 国の東海地震対策が始まって25年目。GPS観測網の整備や新たなコンピュータープログラムによる解析技術の進歩などで、地震のメカニズムの解明が進み、予知の精度も飛躍的に高まっている。こうした成果を防災に生かすために、段階的に情報を出し、よりきめの細かい防災 ...