市販の風邪薬などを飲んだ人が、発疹や高熱が出て失明などに至るケースもある重篤な副作用「スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)」の実態が分かってきた。
厚生労働省にあがる年間の報告件数は300人程度、中には死亡に至る例もあり、「病院に行っても医師の知識不足からSJSと分からず、たらい回しにされた」「後遺症で苦しいのに経済的な支援がない」という声が、患者会のアンケート調査に寄せられている。厚労省には、259種類の薬の成分がSJSを引き起こしていると報告され、発症メカニズムの研究も始まったが、解明は進んでいない。
現場の医師たちが何とか被害を防ごうと始めた副作用情報のネットワークの動きも追いながら、誰もがいつ襲われるとも限らない薬の副作用の怖さを伝える。
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