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この年の出来事
アメリカがイラクを攻撃し戦争に突入。フセイン政権崩壊後の動向など最新報告を重ねました。新型肺炎SARSの猛威と現地で活動する日本企業への影響も大きなニュースに。国内では小泉総理の自民党総裁再選などさまざまなテーマが登場しています。

2003年 7月

新しい記録から見る
2003年7月31日(木)

世界新はこうして生まれた ~チーム北島の挑戦~

今月開かれた、水泳の世界選手権。平泳ぎ百、二百の2種目を金メダル・世界新で制するという史上初の快挙を遂げた北島康介、20歳。圧倒的なスピードと「世界で最も美しい」と言われる理想的なフォームを生んだのは、「チーム北島」と呼ばれる専門家たちだった。 水中映像の解析を担当する元ニコンの技術者、ウエイトトレーニングの権威、運動生理学のドクターなどが北島を支え、北島本人も様々 ...

2003年7月30日(水)

自衛隊 イラク派遣への決断

イラク復興のために自衛隊を派遣する「イラク支援法」が成立した。 「民間人にできないことは、自衛隊の諸君に汗を流してもらう。」 イラク戦争開始直後に、いち早くアメリカ支持を表明した小泉総理大臣は、イラクへの自衛隊派遣を、日本の「国力にふさわしい貢献」と位置づけた。 小泉総理大臣の決断の背景に何があったのか。 自衛隊はどこでどんな活動を行うのか。隊員の安全確保のた ...

2003年7月29日(火)

民主・自由 合併

9月末までに合併することが決まった民主党と自由党。去年12月の鳩山前代表辞任のきっかけにもなった両党の合流構想は、今年5月、話し合いが決裂し、一旦白紙に戻っていた。何故、この時期に両党首の合意が成立し、合併に向けて動き出したのか。関係者の証言を交えながら、水面下の話し合いがどのように進められてきたのかを検証し、菅代表と小沢党首に新しい党の課題を聞く。

2003年7月28日(月)

若者をむしばむ新型麻薬

「エクスタシー」「アダム」などと呼ばれる合成麻薬MDMAが若者を中心に急速な勢いで広がっている。 注射器を使わずに飲むだけということもあり気軽に使用されているが、麻薬取締法に指定された違法薬物で、脳や神経系を破壊するなど人体に悪影響があることも近年指摘されている。暴力団組織や外国人グループと共に、特に急増しているのがインターネット上での取引。厚生労働省の麻薬取締部で ...

2003年7月24日(木)

どう防ぐ お年寄りのはいかい死

痴呆症のお年寄りの半数が引き起こすといわれている「徘徊」。いち早く発見するために、95年から、タクシー会社やFM局などの協力によって、地域ぐるみのSOSネットワークの構築が進められてきた。 現在26の都道府県で運営されているが、このネットワークでは対応しきれず、徘徊の果てに衰弱死や事故死をするケースが全国で多発している。自転車や車、電車などによる「徘徊の広域化」が進 ...

2003年7月23日(水)

銀行参入 広がる消費者金融

個人に対し担保や保証人を取らずに現金を貸し付ける「消費者金融」に参入する銀行が相次いでいる。 大阪の地方銀行は、収益源と顧客層の開拓を狙い金利17.5%のローンを始めたが、審査と回収のノウハウが全くない中、先行の消費者金融会社との提携に踏み切った。「サラ金」と呼ばれ社会的批判を浴びてきた業界だが、融資残高11兆円にまで成長し、経団連に加盟する会社も出てきた。 その ...

2003年7月22日(火)

自治体・不況脱出への挑戦 ~大阪府・148の再生策~

今、日本中の地方自治体が、長引く不況による法人税収入の減少で財政難に陥っている。特に製造業が主力産業である大阪府では全盛期から半減、全国でも最悪の財政状況だ。 この危機的状況を打破するため、府では148にものぼる「産業再生プログラム」を進めている。府立研究所の研究員に携帯を持たせていつでも中小企業の製品開発支援にあたらせる、外国企業誘致のために府の職員が住居の手配ま ...

2003年7月17日(木)

虐待される高齢者たち

お年寄りが家族から暴力を受けたり、介護が必要なのに放置されたりする高齢者虐待の深刻な実態が、今、明らかになってきた。中には殺人事件にまで至るケースもある。 今年の3月に大規模な実態調査をまとめた群馬県では、介護事業者1100人のうち160人が、虐待と思われるケースに遭遇したと報告。介護保険制度の導入で、ホームヘルパー等が家庭を訪問するようになって、これまで密室に隠れ ...

2003年7月16日(水)

光触媒 ~世界に挑む国産技術~

およそ35年前に日本人が原理を発見し、独自に開発を進めてきた技術が、今、世界の産業界から脚光を浴びている。 「光触媒」と呼ばれるこの技術は、酸化チタンが光を受けると有機物を分解する機能を応用したもの。既に「大気汚染物質を分解する」外壁材や空気清浄機、「抗菌消臭効果を持つ」家電製品などとして広がり始め、近い将来には1兆円規模のビジネスになると期待が集まっている。欧米や ...

2003年7月15日(火)

崩れ始めた“医のピラミッド” ~相次ぐ医局廃止~

この春、北海道の地域病院に医師を派遣し、地域医療を支えてきた札幌医科大学で、実際に地方病院に勤務していないのに、名義だけ貸して報酬を得る「名義貸し」が大規模に行われていた実態が明らかになった。 事件の背景には、教授を頂点に、医師の教育・研究・人事など全てを掌握してきた「医局制度」の問題があるとされ、札幌医科大では、1年以内に医局を廃止する事を決めた。医局の閉鎖性に起 ...

2003年7月14日(月)

中学生がなぜ?続く凶悪犯罪

沖縄県北谷町で中学2年生が暴行を受け死亡した事件では、中学3年の少年らが逮捕、中学2年生が補導された。長崎市で4歳の男の子が連れ去られて殺害された事件でも、12歳の中学生が補導され、社会に衝撃を与えた。 3年前の少年法改正で刑事罰の対象年齢が16歳以上から14歳以上に引き下げられた後も、少年犯罪は減少していない。沖縄の少年たちはどのようにして仲間の少年を集団で暴行し ...

2003年7月10日(木)

北朝鮮と暴力団 ~覚せい剤密輸の実態~

一昨年、日本公海上に出没した北朝鮮の工作船。その目的が、日本への覚せい剤の密輸だった疑いが強まってきた。海上保安庁は、工作船に残されていた携帯電話の通話記録などを秘密裏に分析。その結果、覚せい剤の受け入れを計画していた日本の暴力団の存在が浮かび上がってきた。 番組では、海上保安庁の機密資料や関係者の証言をもとに、北朝鮮と暴力団が密接に結びついて行われていた覚せい剤密 ...

2003年7月9日(水)

亡命イラク人 祖国への帰還

フセイン政権の崩壊から3ヶ月。独裁体制下で迫害を受け外国に逃れていた400万人にもおよぶ亡命イラク人の帰国が始まろうとしている。 6月、イギリスから帰還第一陣としてナジャフに戻ったシーア派イラク人の同行取材からは、長年の不在の間に親族と故郷が見まわれた悲劇の実態が明らかになってくる。親族の多くが秘密警察に捕らえられ虐殺されたり、いまだに行方が全く分からない人も多い。 ...

2003年7月8日(火)

激安 IP電話の衝撃

インターネット回線を使うIP(インターネット・プロトコル)電話の利用者が、個人で約300万回線にまで急増している。 これまでの電話料金が通話時間と距離に応じ決められていたのに対し、IP電話は全国一律料金、さらに同じ接続業者と契約している利用者間の通話料金は無料になる。大企業の導入も相次ぎ、東京ガスは6月末から全社的に IP電話を導入、年間5億円の通信費削減を見込んで ...

2003年7月7日(月)

弥生時代がさかのぼる

先月末、水田稲作が伝わり日本の始まりとされている弥生時代が従来考えられていた年代よりも500年も早まる可能性があると、国立歴史民俗博物館が発表。「放射性炭素測定法」という最先端の年代測定法によるこの調査結果をめぐって、専門家の間で議論が沸騰している。 これまでの弥生時代研究で謎とされていたことの解明につながる一方で、新たな矛盾も生んでいるためだ。大陸から水田稲作が伝 ...

2003年7月3日(木)

働き盛りを襲う 男の更年期障害

集中力がわかない、性欲がなくなるなどの更年期障害が、女性特有のものではなく男性にもあることが、ホルモン計測技術の発達などから明らかになってきた。 閉経をきっかけに女性ホルモンが急激に減少して発症する女性に比べ、男性ホルモンの減少は緩やかだが、中には極端に減少し、仕事を辞めざるを得ないほど症状が重くなる男性もいる。各地の病院に更年期外来ができ、ホルモンの補充などの治療 ...

2003年7月2日(水)

新型肺炎 中国で何が起きていたのか ~北京・3ヶ月の記録~

中国・胡錦涛国家主席が「硝煙のない戦争」と呼んだ新型肺炎の制圧への取り組み。北京が感染地域リストから除外された今、中国当局が未曾有の危機にどう対処したのかの実態が明らかになり始めた。 感染者が急速に広がる中、北京では各区ごとに公安新型肺炎対策チームが発足、感染の疑いのある人を速やかに発見し、病院への搬送や周囲の隔離作業を進めてきた。撮影された映像には、病気の不安にお ...

2003年7月1日(火)

広がる成果主義 ~戸惑う社員たち~

社員を査定し、給料に差をつける成果主義を導入する動きが本格化している。 中部電力は、人件費の削減や、社員の働くモチベーションを高める効果を期待、今年全社員を対象に成果主義を導入した。シチズンは、新入社員採用に、1年ごとに契約を更改する年俸制を取り入れた。しかし、長年続いた年功序列制度から成果主義への急激な変化に、現場では戸惑いも広がっている。2年前にいち早く成果主義 ...