イラク戦争開戦直後の3月26日、日本の若者たちが一つのホームページを立ち上げた。「ことばで綴る千羽鶴」と題され、イラク戦争について感じた素直な気持ちを短い詩の形で募集したものである。
「殺さないで。殺さないで。殺さないで。私おばあちゃんが一人死んだだけで心に穴が開いた」、「『平和ボケ』してるものの綺麗事?違う。『平和の良さ』を知っているものの願いだ」等々。記名式で、戦争と同時進行で寄せられた数々の言葉は、遠い国で行われた戦争と真剣に向き合おうとした若者たちの等身大のメッセージとなっている。戦争終結までに集まった5千余りの言葉は、今月初め一冊の本にまとめられた。
日本の若者たちは、イラク戦争をどう見つめたのか。インターネットに集まった詩を手がかりに、「言葉」の持つ力を探っていく。
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