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この年の出来事
アメリカがイラクを攻撃し戦争に突入。フセイン政権崩壊後の動向など最新報告を重ねました。新型肺炎SARSの猛威と現地で活動する日本企業への影響も大きなニュースに。国内では小泉総理の自民党総裁再選などさまざまなテーマが登場しています。

2003年 2月

新しい記録から見る
2003年2月27日(木)

“やめたいけどやめられない” ~広がる子どもの喫煙~

「たばこをやめたくてもやめられない」 ?今、病院の禁煙外来で、子どもの患者が急増している。年間50人の子どもが訪れる関西の禁煙外来の最年少患者は8歳。喫煙の低年齢化も進んでいる。子どもは、大人に比べてニコチン依存に陥る期間が短く、いったん依存すると禁煙の成功する率も低いため、その対策が急がれている。 取り組みが進む和歌山県では、教師が吸うたばこの影響を与えないため ...

2003年2月26日(水)

北朝鮮は今 ~最新映像が語る食料事情~

WFP=世界食糧計画は95年以降、北朝鮮に対する食料援助を続け2001年には年間760万人に対し計93万トンを援助した。しかし、核開発問題や拉致事件の影響もあって、各国からの支援が大幅に減っている。そうした中、WFPとユニセフは去年秋から北朝鮮の子ども6千人とその母親に対する栄養調査を行った。 番組では、WFPが撮影した北朝鮮の最新映像から、厳しい冬を迎えた北朝鮮の ...

2003年2月25日(火)

町に広がる耐性菌

MRSAなど、これまで主に「院内感染」が問題になってきた抗生物質耐性菌。数年前から様々な種類の細菌が耐性化し、病院外での感染が広がるようになり、医療関係者たちに衝撃を与えている。 特に、多くの小児が感染する肺炎球菌は、北里生命研究所の調査によるとその8割が抗生物質耐性を持つようになっており、「治りにくい中耳炎や風邪」ばかりでなく、大人の生命をも脅かす髄膜炎を引き起こ ...

2003年2月24日(月)

何が被害を拡大させたのか ~検証・韓国地下鉄火災~

韓国テグで起きた地下鉄火災は、犠牲者130人を超える大惨事となった。 密閉された空間で放火された火は爆発的に燃え広がり、さらに反対方向に入ってきて停車した列車にも火が燃え移った。火災発生の直後に駅構内で停電が起きたこと、そして後から入った6両編成の列車から、多くの乗客が外に出られなかったこと等が分かってきた。 密閉された空間で何が起きたのか、なぜ被害がここまで広が ...

2003年2月20日(木)

主婦を狙う内職あっせん詐欺

東京のコンサルタント会社代表を主犯とする大がかりな内職あっせん詐欺グループが宮城県警に摘発された。 「簡単な研修を修了すればテープ起こしの内職をあっせんする」と勧誘して高額な研修用の競売を販売。しかし実際にはわざと研修を修了できないようにすることで仕事をあっせんせず、教材の代金をだまし取っていた。被害者は全国で主婦を中心に3万4千人、被害総額は24億円に上る。 詐 ...

2003年2月19日(水)

技術で勝負 挑戦する町工場

長引く不況。中小企業全体が苦境に立つ中で、高い技術を武器に活気あふれるモノづくりを続ける町工場がある。 東京・東向島でプレス業を営む岡野雅行さんは、太さ0.2ミリの「痛みが少ない注射針」を開発した。従業員6人のこの会社にはNASAを始め世界中から精密金属加工の依頼が殺到する。「誰もが不可能だと思うところにチャンスがある」と岡野さん。一方、特殊めっきで名高いエビナ電化 ...

2003年2月18日(火)

氾濫する“カタカナ語” ~始まった言い換えの試み~

「アドボカシー」「インセンティブ」「タスクフォース」等々。政治・経済から福祉の分野まで、日常生活のあらゆる場面で氾濫しているカタカナ語。カタカナ語の流入は、インターネットの普及により加速したと言われ、その難解さに頭を抱える人は今や高齢者だけではなくなってきている。 去年末、国立国語研究所が難解なカタカナ語の言い換え例を発表した事を初め、杉並区役所でも、区民からの苦情を ...

2003年2月17日(月)

イラク情勢 米仏 深まる亀裂

イラク攻撃に向けて強硬な姿勢を崩さないアメリカに反旗がひるがえされた。 14日に行われた国連査察団の追加報告は、査察の強化と継続を訴えるとともに、今月5日、アメリカがイラクの疑惑立証の決め手として公表した「新証拠」にも疑問符を投げかけた。報告を機に、国際世論の流れを一気に武力行使へと動かせると見ていたアメリカの思惑は大きく外れた。 一方、アメリカの武力行使は時期尚 ...

2003年2月13日(木)

患者の声が医療を変える ~広がるQOL医療~

今、全国各地の医療現場で、患者の「QOL=クオリティ・オブ・ライフ」(生活の質、命の質)を重視した取り組みが広まりつつある。延命や疾病の治療を目的とした医者主導の医療から、患者の生活の満足度を上げる事を重視した患者主導の医療への転換である。 3年前には、日本QOL学会が設立され、様々な医療分野で「クオリティ・オブ・ライフ」の考え方が採り入れられつつある。脊髄損傷で思 ...

2003年2月12日(水)

赤ちゃんが笑わない

全国の児童相談所に寄せられる虐待の相談件数は年間2万3千件以上、そのうち0?2歳児の41%を占めるのが「ネグレクト(無視)」である。 そうした赤ちゃんの中に「笑わない」「泣かない」子が多いことが、深刻な問題になってきた。虐待を受けた子を預かる施設の現場では、親から子供と扱ってもらったことがない子が、大人を信用することができず、親代わりとなった職員に対しても、人間とし ...

2003年2月10日(月)

猛威をふるうインフルエンザ ~対策はどうなっているのか~

全国でインフルエンザが猛威を振るっている。 この冬の特徴は感染拡大のスピードの速さ。老人保健施設での集団感染や、幼い子供の死亡が相次ぎ、インフルエンザ警報を発する自治体も急増している。 東京都では公立校の患者数の累計は9万人を超え、昨年の40倍。「学校閉鎖」も続出した。数年前、特効薬といわれる「抗ウイルス剤」が登場したが、今年は予想外の流行に生産が追いつかず、幼い ...

2003年2月6日(木)

細菌から温泉を守れ ~広がるレジオネラ感染~

最近、大規模な温泉施設におけるレジオネラ菌の集団感染事故が多発している。感染による肺炎で、毎年10人をこえる死者が出ており、現在、厚生労働省は全国で入浴施設の一斉調査が行っている。 調査が進む中で明らかになってきたのは、大規模な温泉施設における衛生管理の予想外の難しさ。こうした施設では循環式という浴槽水を繰り返し循環させて使う方式が多い。この循環式の施設では、レジオ ...

2003年2月5日(水)

核の恐怖を伝えたい ~10フィート映画が問いかけるもの~

イラクや北朝鮮の核問題が取りざたされる中、あらためて注目を集める二十年以上前の映画がある。 昭和57~8年に作られた「10フィート映画」と呼ばれる三本の映画で、”米国に眠っていた被爆直後の広島・長崎の映像フィルムを、一口三千円のカンパで10フィートずつ買い戻そう”という市民運動によって作られた。映画は、原爆の恐ろしさを伝える貴重な映像資料として、世界五十ヶ国以上、の ...

2003年2月4日(火)

新幹線は来たけれど ~並行在来線・苦悩の地方自治体~

去年12月、2つ目の整備新幹線として盛岡、八戸間で開通した「はやて」。地域を活性化する動脈として期待を集めている。 しかし、その陰で新幹線と並行して走る在来線をどのように運営していくか、その負担が地方自治体に重くのしかかろうとしている。国とJRとの取り決めで、JRの負担を軽減するため並行在来線の運営は各自治体が行うと定められているからだ。 赤字が確定的な不採算路線 ...

2003年2月3日(月)

空中分解・スペースシャトルに何が

アメリカのスペースシャトル「コロンビア」が2/1、大気圏突入のあと空中分解し、乗組員7人全員が死亡、15年前のチャレンジャー爆発以来の大事故となった。 原因は明らかになっていないが、打ち上げの際に燃料タンクをとりまく断熱材がはがれ落ちて機体の左翼に衝突したことが影響していないか等、NASAは原因究明を進めている。 なぜ事故が起きたのか、その背景と影響を探る。