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この年の出来事
アメリカがイラクを攻撃し戦争に突入。フセイン政権崩壊後の動向など最新報告を重ねました。新型肺炎SARSの猛威と現地で活動する日本企業への影響も大きなニュースに。国内では小泉総理の自民党総裁再選などさまざまなテーマが登場しています。

2003年 11月

新しい記録から見る
2003年11月27日(木)

スウィングする魂 ~73歳・秋吉敏子の挑戦~

半世紀前、たった一人でジャズの本場のアメリカに渡り、様々な壁にぶつかりながらもジャズの作曲家、ビッグバンドのリーダーとして活躍を続けてきた秋吉敏子さん(73)。和風の旋律をジャズに取り入れた独自の音楽、水俣病や原爆などをテーマにしたメッセージ性の高い音楽は、世界的にも高い評価を受けてきた。 日本人として初めて国際ジャズの殿堂入りを果たした秋吉さんは、この秋、日本での ...

2003年11月26日(水)

オゾン層破壊が止まらない ~南極からの警告~

南極上空のオゾン層が破壊されることで発生する「オゾンホール」。この秋、このオゾンホールが過去最大級に拡大した。 オゾン層破壊は、紫外線による皮膚がんの増加につながるため、先進国では7年前、原因物質であるフロンガスの製造を禁止、南極上空のオゾンホールも過去2年間は減り続けていた。しかし、今年になって再び拡大に転じ、さらに、オゾン層破壊は南極だけでなく、北半球でも進行し ...

2003年11月25日(火)

憎しみの壁 ~分断されるパレスチナ~

イスラエルがヨルダン川西岸で進めている総延長680キロに及ぶ「壁」の建設が大きな波紋を呼んでいる。シャロン首相は「自爆テロ犯の侵入を防ぐため」としているが、壁は随所で西岸の奥深くに食い込む形になっていて、ユダヤ人入植地を守る目的もあると言われる。 強制収容によって多くのパレスチナ人が土地を失っただけでなく、町を分断する形での壁の建設は、住民の移動の自由を奪う。最大で ...

2003年11月20日(木)

見過ごされた11年 ~検証・放射線治療事故~

国立弘前病院が11年間にわたって、300人以上の患者に放射線を過剰に照射していたことが発覚した。当初、原因は放射線技師の単純な計算ミスとされていたが、その後の調査で、医師の指示が極めてあいまいだった事、技師側も指示を勝手に解釈し確認を怠っていた事が分かってきた。 放射線治療は日進月歩。患部を三次元的に狙い打ちする、効果の高い治療も可能になり、放射線治療を受けた患者数 ...

2003年11月19日(水)

“夫婦再生”きずなを取り戻したい

離婚がこの10年で急増し年間29万組にのぼり、「熟年離婚」や「家庭内離婚」が当たり前に語られるようになった中、行政や民間など第三者による、夫婦の絆を取り戻そうとする「夫婦再生」の取り組みが始まり注目を集めている。 「夫婦の危機を乗り越えよう」と呼びかけるホームページに3万件を超える悩みが寄せられ、夫婦間のコミュニケーションの取り方を伝授するNPO主催の「夫婦再生セミ ...

2003年11月18日(火)

深まる謎 コイ大量死を追う

全国各地の鯉が「コイヘルペス」と呼ばれる新種のウィルスに感染する被害が広がっている。 茨城県の霞ヶ浦で養殖している鯉が大量に死んだのを始め、埼玉県の釣り堀でも感染した養殖鯉が確認、岡山県では半年前から天然の鯉にウィルスが広がっていたことも分かった。死因を確認できないものを含めれば、岡山県内では川や湖など16カ所で1万匹の鯉の大量死が起きている。感染源について農水省は ...

2003年11月17日(月)

気になるおなか 男のダイエット

「ダイエットといえば女性」という考えは過去のもの。香取慎吾さんのダイエット体験をまとめた本をはじめ、男性のダイエットを扱った書籍・雑誌の売り上げは好調、化粧品会社の調査では、ダイエットをしたことがある、または関心があると答えた男性は3人に2人に上る。 背景にあるのは肥満の激増。厚生労働省によると、20代から50代の女性がやせる傾向にあるのに対し、男性は肥満の割合が増 ...

2003年11月13日(木)

痴ほうの人・心の世界を語る

痴ほうを病む人は、何を思い、どのような不自由さの中で暮らしているのか。これまで痴ほうの人自身の心の動きは、医療や福祉の現場でほとんど省みられることが無かった。 46歳で若年性痴ほう症を発症したオーストラリアのクリスティーン・ブライデンさんは、その体験を手記に綴り、講演活動を行ってきた。日本で痴ほう性老人の介護に取り組んできた医療関係者たちが、先月、クリスティーンさん ...

2003年11月12日(水)

どう防ぐ手術ミス ~問われる医師の技術~

十分な技術や経験がない医師が内視鏡手術を行い患者を死亡させた慈恵医大の事件は、高度な外科手術法が次々開発される中、医師たちの能力が追いつかず、危険な手術が増えているという懸念を現実のものとした。 メスを使わないことから患者の負担が少ないとされてきた内視鏡手術は、メーカーの機器開発競争もあり急速に普及。しかしその陰で、臓器に穴を開けてしまうなどの死亡事故が多発している ...

2003年11月11日(火)

検証 マニフェスト選挙

9日に投票が行われた衆議院選挙。二大政党化が進む結果となった今回の選挙では、政策の具体的な目標や実現の期限などを盛り込んだ「政権公約=マニフェスト」を有権者に配ることが初めて可能になった。 「マニフェスト」を積極的に活用しようとした若手議員。党の「マニフェスト」ではなく、独自の公約を掲げて選挙を戦ったベテラン議員。候補者の選挙戦を密着取材し、「マニフェスト選挙」の舞 ...

2003年11月6日(木)

うつ病発見が命を守る

今年8月に発表された厚生労働省の調査によると、一生のうちにうつ病にかかる人は、20歳以上の国民の15人に1人にのぼる。だがそのうち医療機関で診察を受けたのは4分の1にすぎない。患者や家族ばかりでなく、精神科以外の医師にうつ病の知識が不足しているためだ。症状が悪化すれば自殺に結びつくこともあり、早期発見、早期治療が急務となっている。うつ病を早期に発見し自殺防止につなげた ...

2003年11月5日(水)

暗躍“斡旋屋” ~外国人犯罪と日本人~

外国人と日本人とが連携した”組織犯罪”が、今、増えている。中国人強盗団や窃盗団の「運転手役」や「見張り役」などとして、日本人が中国人犯罪者を支えているのだ。 関係する日本人は暴力団関係者ではない。長引く不況の中で、これまで犯罪に手を染めたことのない日本人たちが僅かな報酬を求めて、中国人グループの手先となるケースが急増している。 NHKでは、その実態解明の鍵となる1 ...

2003年11月4日(火)

海はよみがえるか ~検証・二枚貝激減~

かつて全国のアサリ生産の半分を占めていた有明海で、赤潮の影響と見られる減産が続いている。 生産量は20年前の20分の1にまで落ち込んだ。急激な落ち込みの原因を調べる中で、アサリ等の二枚貝には高い水質浄化能力があり、それがもともと赤潮の発生を抑えていたことが明らかになってきた。つまり、アサリの減少→赤潮の増加→アサリの一層の減少という悪循環が起きているのである。アサリ ...