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この年の出来事
アメリカがイラクを攻撃し戦争に突入。フセイン政権崩壊後の動向など最新報告を重ねました。新型肺炎SARSの猛威と現地で活動する日本企業への影響も大きなニュースに。国内では小泉総理の自民党総裁再選などさまざまなテーマが登場しています。

2003年 5月

新しい記録から見る
2003年5月29日(木)

変わるロシア ~経済急成長の秘密~

サンクトペテルブルク300年祭が開かれているロシア。EU、G8の参加国など、40を超える国の首脳が集まり、サミット正式参加を内外にアピールする場となる。 急速な経済成長をとげる中、都市部では「中間層」が誕生し、空前の消費ブーム。 原油に依存した経済構造を脱却して、製造業も躍進しつつある。 国内経済の建て直しに全力を上げてきたプーチン政権の下で、ロシアはどのように ...

2003年5月28日(水)

一円で会社つくれます

「新たな事業を起こし、日本経済の底上げを図ろう」と経済産業省は、株式会社一千万円、有限会社三百万円というこれまでの最低資本金規制を5年間猶予する特例措置を2月に実施、これまでに全国で2500社以上が適用を申請した。  パソコン部品の企画販売で資本金1円の有限会社を設立した東京のサラリーマン、林業会社倒産のあと従業員が仕事を引き継ごうと設立した札幌の会社など、これまで ...

2003年5月27日(火)

値下げ競争から脱却できるか

スニーカー1足が90円、スクーター1台が5万円台……、価格の下落が止まらない。しかも、価格破壊を先導して一度は「勝ち組」となっても、激しい値下げ競争に巻き込まれる中では、そのビジネスモデルは長続きしないのが現状だ。 マクドナルドは、65円バーガーで外食産業の低価格競争の口火を切ったが、価格だけで消費者の支持を得続けることは難しいとして、メニューの多様化やサービスの充 ...

2003年5月22日(木)

トップエリートを育てよ ~韓国の教育でいま~

今年3月、韓国のプサンに開校した国立「超」英才学校が、世界の教育界の話題を集めている。全国から集められた理数系に飛びぬけた能力を持つ12~15才140人余りが3年間全寮制で特訓を受ける。 受験戦争の過熱に対する批判を受けたパク・チョンヒ政権は1974年、高校ごとの入試を原則として廃止、進学塾を禁止する「平準化」政策を打ち出した。以来30年、受験戦争は収まったが、逆に ...

2003年5月21日(水)

黄砂の謎を追え ~解明進むメカニズム~

悠久の太古から、春になると日本列島の上空を覆ってきた黄砂。ユーラシア大陸からアジア全域、時にはるか北米まで到達する壮大な自然現象である。 しかし、どこで砂が発生し、どのように運ばれてくるのか、その実態はほとんど分かっていなかった。3年前から日中合同プロジェクトADECが進められ、タクラマカン砂漠から日本に至る広大な観測網を築いて調査。ようやくそのメカニズムが解明されて ...

2003年5月20日(火)

“手抜き工事”はなぜ行われたのか ~橋の耐震工事の落とし穴~

昨年11月、岐阜県で発覚した橋の手抜き工事が、全国に大きな波紋を巻き起こしている。 県が発注した橋の耐震補強工事で、設計変更の手間を惜しんでボルトが意図的に切断され、123の橋のうち4分の1以上にあたる33の橋で重大な欠陥が見つかった。16もの業者が、検査データを改ざんし、日常的に行っていたと見られるこの手抜き工事。不況に苦しむ建設業界の下請け構造や甘い検査体制など ...

2003年5月19日(月)

続く“拉致”の衝撃 ~揺れる在日朝鮮人社会~

日朝首脳会談から8か月、北朝鮮が「拉致」を認めたことで、在日朝鮮人社会が揺れ続けている。 北朝鮮を支持し「拉致はない」と主張してきた朝鮮総連。その対応に若手活動家の間で不満が高まり、組織改革を求める動きが起こっている。日本定住を前提とする2世、3世が中心の在日朝鮮人社会では、ここ数年、総連の北朝鮮追従の姿勢に批判が強まっていた。朝鮮学校では、教室正面からキム父子の肖 ...

2003年5月15日(木)

どうする“クローン牛”の食品化

優良な肉牛や乳量の多い牛を大量に生産しようという「体細胞クローン牛」について、厚生労働省の研究班は4月、「安全性に基本的に問題はない」とする報告書をまとめた。 98年以来、全国40施設で330頭以上が誕生してきたが、死産や生まれて間もなく死亡する牛の割合が通常の数倍になることから、実際の流通をめぐっては、現場で大きく意見が分かれている。中でも日本有数のブランド牛松阪 ...

2003年5月14日(水)

リゾート法 17年目の現実

4月、総務省は1987年施行のリゾート法に基づき構想された全国およそ8千の施設のうち、8割が実際には開業できておらず、開業しても利用者が予測の20%に止まっている実態を報告し、計画の徹底的見直しを求めた。 指定第1号の福島県の下郷町は、4百億円を投じスキー場を中心とする総合リゾート施設を目指したが、用地取得を終えた所で頓挫、代わりに建てた「三彩館」の運営で赤字を生み ...

2003年5月13日(火)

患者が望む最期を ~問われる終末期医療~

どのようにして死を迎えるのか。終末期の医療に対して自分の意思を反映する人々が増えている。しかし一方で、医療の現場ではその課題や難しさが見えてきている。 無為な延命治療を行わない尊厳死の状況を見ても、名古屋大学の調査によれば「患者の意思表明があっても治療方針は左右されない」という医師が7割をしめている。あらかじめ医師と相談した上で治療方法の希望を書き記す「事前指定書」 ...

2003年5月12日(月)

戸籍の性を変えて下さい ~性同一性障害の人たち~

身体の性別と心の性別が一致しない性同一性障害者は、5年前に性別適合手術が医療として認められたにもかかわらず社会的な差別状況が変わらず、声を上げられずに苦しんできた。 去年12月、女性への適合手術を受けた鳥取在住の人が実名を公表し、市役所の公文書への性別記載の見直しを求めて活動を始めた。これを受けて今年4月、鳥取市役所は59の文書からの性別記載欄の削除に踏み切った。先 ...

2003年5月7日(水)

大量破壊兵器はどこへ ~ブリクス国連査察委員長に聞く~

イラク戦争開戦の理由とされた「大量破壊兵器の開発・保持」。米英軍の必死の捜索にも関わらず、いまだ発見されていない。 アメリカは、人道支援などの緊急性などを理由にこの問題を棚上げする動きを見せるが、一方でフランスなどは、国連による査察を再び行うことを求めている。そうした中、6月に退任を迎える国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長が、NHKのインタビュ ...

2003年5月6日(火)

職人をめざす若者たち

今、職人に憧れる若者が増えている。中学生に対するある調査によるとこの3年で「大工」の人気が40位から3位にまで上昇、「伝統建築コース」を設置する高校も現れた。 中でも人吉市の球磨工業高校では、地元の林業復興のために宮大工を育成する実習授業に取り組んでいる。長年大工として働いてきた職人が講師となり、「手に職をつけたい」若者たちの指導にあたる。卒業後なかなか見つからない ...

2003年5月1日(木)

ゴミ焼却炉が解体できない

ゴミ焼却炉から出るダイオキシン。97年以降急速に進んだ規制の結果、03年3月末の段階で、排出量を6年前に比べ9割削減するという国の目標は達成される見通しである。しかし今、こうした規制を受けて稼働できなくなった古い焼却炉が、解体のメドのたたないまま放置される、という新たな問題が持ち上がっている。 解体できずにいる焼却炉の数は、家庭ゴミを扱う自治体の炉だけでも全国で49 ...