全国の農村で女性が起業するケースが急増している。その数はおよそ8千、10年前の6倍以上に増えている。
業種は直売所、加工品販売、農家レストラン等が多いが、新鮮で安全な食べ物を求める声が高まる中で、売り上げは右肩上がり。これまで眠っていた女性労働力の活用は、地域経済に大きな影響を与えている。
愛媛県の内子町では、情報センターを作って、在庫管理をしながら直売所で農作物を売り始めたところ、年間4億円近い売り上げを記録、生産者と消費者との関係までが変わり始めている。また静岡県天竜市の熊地区では、加工品の売り上げを女性たちが地域の高齢者福祉に使い始め、集落の新たな結びつきを生み出す事になった。
各地で成果を上げる農村の女性起業を通して、その影響と課題を探っていく。
みんなのコメント