動物園のチンパンジーが繁殖の危機に直面している。
多くのチンパンジーが交尾を嫌い、動物園で子孫を残すことが難しくなっているのだ。本来、野生では20頭以上の群れの中で育ち、付き合い方を身につけるのだが、動物園では、大きな群れで育たないため、異性との接触に関心を持たなくなっている。アフリカでの生息数が激減し、国際機関から絶滅危惧種に指定されているチンパンジー。各地の動物園は、その「種の保存」という役割を担っているため、様々な取り組みを始めている。広島市安佐動物公園では、子どものメスと思春期のオスのお見合い作戦を始めたが、なかなかうまくいかない。
「種の保存」と向き合う動物園の取り組みを探る。
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