日常化する自爆テロ、海外でもテロの標的になり、イラクからの生物化学兵器による攻撃という三重の脅威に晒されるイスラエル。これらとどう向き合うかが問われた28日の総選挙の結果は、与党リクードが大幅に議席を伸ばし、パレスチナへの対決姿勢を打ち出すシャロン首相を中心とした政権運営が続く方向となった。
しかしイスラエル国民の心情は複雑である。これまでシャロン支持だった低所得者層は、軍事費増大に伴う福祉予算削減で生活が困窮。テロの最大の標的となるバスに乗るのも彼らで「シャロン政権の最大の犠牲者」になってきた。
日々テロの危険に晒される中で、人々はどのように国や自分達の将来をみつめ判断を下すのか、低所得者の住むキリヤト・メナヘム地区を中心に、総選挙に揺れるイスラエルから報告する。
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