全国各地で、小児救急医療の分野で深刻な医師不足が起きている。厚生労働省は、小児救急医療の体制を整備するため、99年から「輪番制」などを進めてきたが、今現在全国の3分の2の医療圏で、必要な医師が確保できていない実態が明らかになってきた。
去年9月には、岩手県一関市で、生後8ヶ月の乳児が必要な治療を受けられず、死亡するという痛ましい出来事も起きてしまった。小児科不足に悩む全国の医療圏では、医師の再配置や開業医を「輪番」に組み込むなどの工夫をして、何とか小児救急医療の体制を整備しようと躍起になっている。
一関で起きた事故を検証し、各地の取り組みを追うことで、小児救急医療が直面している問題の対策を探っていく。
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