急成長する中国市場に日本の中小企業が殺到しようとしている。
不況続きの国内市場にはもう頼れないというのだ。「安価な労働力」から「巨大マーケット」へ、中国への眼差しも大きく変わりつつある。しかし、原材料をどこから仕入れ、どこに販路を築くのか、多くの中小企業にはそのノウハウがない。
そこに目をつけたのがUFJ銀行。中国の商慣行や地域の諸事情に詳しい現地スタッフを大量採用し業務の中核に据え、去年10月には中国支援室を立ち上げた。国内の資金需要は細るばかり、その資金を中国に進出する企業向け融資に振り向けようというのだ。
岐阜県のプラスチック加工メーカーや東京のエステサロン、大阪の現金問屋など巨大市場に乗り出そうとする中小・中堅企業や邦銀の動きを追いながら、その可能性と課題を探る。
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