2019年03月17日 (日)

氷湖の黒いダイヤ ~青森県 十三湖~

13main.jpg青森県津軽半島の北西部に広がる十三湖(じゅうさんこ)。冬は、日本海からの強烈な吹雪に閉ざされる過酷な土地です。厳冬に暮らす地域の人々を支えるのは、特産のシジミ。ここ30年で価格が高まり、漁師たちを冬の出稼ぎから解放しました。家族総出でシジミ漁を行う一家。地域を盛り上げようとシジミラーメンを開発、レシピを公開した旅館の主人。氷のはった湖からの恵みを受け取って、たくましく暮らす人々に出会います。


今回の放送内容

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十三湖周辺の住宅に多く見られる、木の囲い「カッチョ」。強風から家を守るための、高さ3メートルにもなる巨大な板の壁です。加納あや子さんも長年、カッチョに守られ暮らしています。冬、加納さんが毎年必ず作るのは、魚や野菜を米麹と共につけ込んだ「飯寿司」。出稼ぎが多かったこの地域の人々にとって、正月に帰省する際の楽しみだった、大切な伝統料理です。毎年たくさん作ってはご近所におすそ分けします。その触れあいが、長く厳しい冬の暮らしの支えとなっているのです。


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十三湖名物のシジミは、大粒で味が濃厚なのが特徴です。中でも、身が締まり旨みが凝縮される冬の「寒しじみ」は、全国でも人気の高級品。地元のベテラン漁師・梶浦武也さんは、結氷した湖を切り開き、冷たい水の中で、そんな湖の宝を掘り出します。しかし、つい30年前まで、シジミはどんなにとっても二束三文にしかならなかったといいます。集落の漁師たちは冬の出稼ぎが欠かせませんでした。厳しい寒さの中の漁ですが、今では家族で一緒に一年間暮らせるようになったことに、感謝する梶浦さんです。


jusan3.jpgシジミを使って名物料理を作り、地域を盛り上げようと奮闘した人がいます。旅館の主人、若山専太郎さん。十三湖のシジミのだしの旨みを活かした「シジミラーメン」を開発しました。濃厚な味を活かしつつも、独特のクセを抑えるために試行錯誤し、2年をかけて完成にこぎつけた自慢のラーメンです。さらに若山さんは、苦労して作ったこのレシピを公開し、誰でも作れるようにしました。今では、シジミラーメンは十三湖沿岸の多くの店で食べられる地域の名物になっています。


旅人・山田敦子アナウンサーより

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太宰治が「孤独の水たまり」と書いた津軽の十三湖。太宰は水底にぎっしりぷっくり育っているシジミたちのことは思っていなかったのでしょうね?昔二束三文で売られていたというシジミも今や町を潤す宝となり、沿岸の漁師さんや料理屋さんは口々にシジミへの感謝の気持ちを表します。その美味しいこと!黒く大きく臭みなく、昆布と合わせて薄い味をつけるだけでOK。そんなシジミたちがぷくぷくと泡を吐きながら育つ十三湖。私にとっては「にぎやかな水たまり」のイメージでした。


十三湖へのアクセス

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〈電車・バス〉
JR五能線「五所川原」駅→弘南バス小泊線(十三経由)「中の島公園入口」下車

〈車〉
津軽自動車道「五所川原北」ICから約35分


問い合わせ先

▼十三湖の観光情報について
 五所川原市観光協会 0173-38-1515

投稿時間:08:24


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