アメリカ同時多発テロに端を発するアフガン戦争から4年。敗走後もアメリカ軍、カルザイ政権に対する武装闘争を続けてきたタリバンが2つに分裂し、大きく変貌しようとしている。今月18日に行われたアフガニスタン総選挙に、旧タリバン政権の幹部6人が立候補したのだ。かつて世直し運動として始まったタリバンの理想を、政治参加を通じて実現しようとしている。一方で、武装闘争を続ける強硬派は、テロによる選挙妨害を活発化、投票日までに7人の候補者が殺害された。アフガニスタンの安定と民主化の鍵を握るタリバンの動向を、総選挙を通して描く。
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