今年8月に発表された厚生労働省の調査によると、一生のうちにうつ病にかかる人は、20歳以上の国民の15人に1人にのぼる。だがそのうち医療機関で診察を受けたのは4分の1にすぎない。患者や家族ばかりでなく、精神科以外の医師にうつ病の知識が不足しているためだ。症状が悪化すれば自殺に結びつくこともあり、早期発見、早期治療が急務となっている。うつ病を早期に発見し自殺防止につなげたい、とキャンペーンを始めた精神科医のグループ、保健師らと地域が一体となって住民への面接調査を始めた町などの動きを通して、うつ病を克服するためには何が必要なのかを考える。
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