かつて全国のアサリ生産の半分を占めていた有明海で、赤潮の影響と見られる減産が続いている。
生産量は20年前の20分の1にまで落ち込んだ。急激な落ち込みの原因を調べる中で、アサリ等の二枚貝には高い水質浄化能力があり、それがもともと赤潮の発生を抑えていたことが明らかになってきた。つまり、アサリの減少→赤潮の増加→アサリの一層の減少という悪循環が起きているのである。アサリ等の二枚貝を増やして海を再生させる方法はないのか、今、長崎大学や、佐賀大学などの研究者が連携しながら模索を始めている。
二枚貝減少のメカニズムを解明し、干潟や海底の土壌改良の取り組みと課題を追う。
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