痴呆症のお年寄りの半数が引き起こすといわれている「徘徊」。いち早く発見するために、95年から、タクシー会社やFM局などの協力によって、地域ぐるみのSOSネットワークの構築が進められてきた。
現在26の都道府県で運営されているが、このネットワークでは対応しきれず、徘徊の果てに衰弱死や事故死をするケースが全国で多発している。自転車や車、電車などによる「徘徊の広域化」が進んでいるためだ。このため、ネットワーク同士のつながりを強めてネットワークの広域化を進める一方で、徘徊を減らすために、痴呆老人を地域で支える取り組みも始まっている。
徘徊を抱えるお年寄りにはどのようなケアが必要なのか。徘徊の現状と取り組みの最前線を伝える。
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