秋田・自転車めぐり(仙北・大仙編)【高井伴明】
絶対に行かないと!とソワソワして向かったのが、全国的にも有名な桜の名所、仙北市角館です。
JR角館駅から、まずは、自転車を引きながらメインの観光ルートをたどり、続いて、自転車に乗りながらその周りを散策しました。
そこには、ほかの桜の名所にはない魅力がありました。
まず、桜と取り合わせのよいもの、すなわち歴史的建物(武家屋敷)と水辺(桧木内川)がある。
両方というのは珍しいです。
次に、しだれ桜が早く咲き、ソメイヨシノが少し遅れて咲く。
つまり、桜を楽しめる期間が長い。
この2つの理由で、より多くの方を楽しませることができる、懐の深い桜の名所だと感じました。
言うのは簡単ですが、ここまでそろっている名所は、なかなか思い浮かびません。
私がうかがったときは、まさに桧木内川沿いのソメイヨシノが満開で、約2キロも長く連なる桜に圧倒されました。
実は、気象予報士的な視点で、もう一つ、魅力を発見しました。
川の東側に桜がズラリと並んでいるため、観光客が増える午後、西から、つまり対岸から太陽の光がしっかりと桜に当たるのです。
このため、桜がいっそう美しく見えます。
もし、川の東側に並んでいなかったら、ここまで知れ渡ることはなかったかもしれません。
なお、自転車好きにおススメしたいのが、人がかなり少ない南の川沿いです。
せり出す桜の屋根の下、舗装された道を、遠くの山の残雪を見ながらペダルを踏むことができました。
そのまま南下して、向かったのは大仙市です。
途中立ち寄った「道の駅なかせん」の斉内川の桜並木もよかったのですが、それ以上だったのが八乙女公園の桜です。
まずは、ふもとの桜のトンネルでワクワクしました。
そのあと、小高い山の上まで登ると、ぐるりと周囲360度の桜に包まれながら、遠くを見渡すことができました。
やはり、桜そのものは同じように咲いていても、周りのようすや天気で、感じる美しさはまったく変わりますね!
なお、残念ながら、今年の桜めぐりはここまでです。
次は、山に登ります。
自転車で!